2014年05月25日
NYPD Dupe Badge......!?
偽バッジつながりですが、「NYPDのオフィサーは本物。でもバッジは偽物である!」 というショッキング?なニューヨークタイムズ紙2009年の記事です。
http://www.nytimes.com/2009/12/01/nyregion/01badge.html?pagewanted=all&_r=0
この記事では偽バッジのことを“dupes,”(デュープス:直訳すると”だまされやすい人・カモられやすい人“などなど)と呼んでいますが、多くの米国人バッジコレクターが偽バッジの呼称として使用しており、場合によってはセカンドバッジをも含んでいる場合もあります。
この記事は、偽バッジ販売で4年服役した元バッジディーラーが暴露?したような内容なのですが、偽バッジというと聞こえは悪く、コレクター用語の支給(Issuer)バッジ以外にオフィサーが自費で購入するセカンド・バッジまで偽バッジと規定するのはどうなのでしょうか??
Photo by New York Times
NYPDのDEA(Detective's Endowment Association:刑事ランクの組合)の代表者は、オフィサー達のデュープ(セカンド)バッジ着用について 「30年前はそれが一般的だったけれども、現在はそんなことはないはず…..」 などと発言しています…..がしかし、現在でも多くのNYPDオフィサー達は支給品は退職の日まで自宅に保管し、通常はセカンドバッジを着用するのが常識のはずで、これは支給バッジを紛失した時のペナルティーが大きいこともありやむを得ないのですが、多分オフィサー以外にバッジを販売していたのがバレて逮捕・服役した元バッジディーラーが、腹立ち紛れにマスコミに告げ口したのではないでしょうか??
支給バッジは勿論のこと、セカンドバッジについても、LAPDが2005年まで、SFPDが2009年頃までセカンドバッジの所持を認めなかったように、セカンドバッジに対して厳しい管理をしているPDが多く、自費購入とはいっても、PDに申請し許可を取ったうえでバッジディーラーに製作を依頼、納品はPDへ…..というのが普通なはずですが、コレクター間にセカンドバッジと称するバッジが多量に流出しているところをみると、全てがセカンドバッジとはいえないまでも、ルースな管理もあるのかな?と想像されます(我々コレクターにとっては有難い管理ではありますが…..!?)。
特にNYPDについては、実際に支給品を納入していた複数の業者が現役オフィサーだけでなく退職オフィサーなどの求めに応じて販売しているのが実状?ではないかと思います(そういうお前も、そのおこぼれに与っていませんか?)。 しかし、以前は、まず、バッジのダイ(型)の製作費込みで入札、業者を決定しバッジを製作させ、納品後にダイはPDに返却・管理し、翌年にはバッジ製作費のみで入札し業者を決定していたようですが、いつしか、初期のダイ製作費を持つ業者が出現するようになり、バッジ代のみで購入できるメリットから、それが一般的になり、複数の業者が支給品のダイを保管するようになったためか、オフィサーや退職オフィサーの求めに応じ流出させることなども発生するようになったようです。
しかし、現在でも連邦法執行機関や一部の都市警察では、ダイを自ら管理するほか、余分な数量を製作させないよう、バッジの製作現場に担当者を派遣し監督している場合もあるようです。
画像はUSマーシャルミュージアムにディスプレイされている1941~1970年まで使用されたUSMSバッジのダイなどです。
Photo by BS
実物ではないバッジの呼称としては、デュープの他に、リプロ(reproduction:復刻品)、レプリカ(replica:複製品)とフェイク(Fake:偽造品)などがありますが、これらを実物として取引を持ちかけるのはもってのほかですが、なかでも実物メーカーHMを刻印し、実物・セカンドなどど称している “フェイク・バッジ” は偽造ブランドバッグなどと同じく、騙すことを目的にした商標偽造による犯罪といえるのではないでしょうか。
さて、斯く言う私も、これまで授業料?をタップリ払ってきましたが、インターネットのない時代から米国のコレクターと手紙やモノクロコピーなどにより取引きしてきました。 往復国際郵便によるため時間はかかりましたが、その頃のほとんどのコレクターが、現役もしくは退職オフィサーだったため、少なくとも騙されたりすることはありませんでした。 しかし、9.11事件以降、それまで黙認されていた現用バッジのトレード・売買についても厳しい取り締まりが実施され、米国内のコレクターに逮捕者が出たりしたこともあり、現役・退職オフィサー達との交流が激減したほか、インターネット・メールの時代になり、時間は短縮されたかわりに、相手の名前・住所も確認できない場合や、画像の偽装やコレクターではない”業者” 達が介入し、安易な取引によるトラブルも多く発生するようになったことは悲しいことです。 いずれにしても、『選球眼』 を養うには、骨董品と同じく経験と勘?が必要なことは確かですが、信頼のおける相手との交流が一番かもしれません。
とは言っても、現在でも、30年以上前に知り合った米国のコレクターや著名なコレクター達と交流できていることには感謝するばかりではあります......。
http://www.nytimes.com/2009/12/01/nyregion/01badge.html?pagewanted=all&_r=0
この記事では偽バッジのことを“dupes,”(デュープス:直訳すると”だまされやすい人・カモられやすい人“などなど)と呼んでいますが、多くの米国人バッジコレクターが偽バッジの呼称として使用しており、場合によってはセカンドバッジをも含んでいる場合もあります。
この記事は、偽バッジ販売で4年服役した元バッジディーラーが暴露?したような内容なのですが、偽バッジというと聞こえは悪く、コレクター用語の支給(Issuer)バッジ以外にオフィサーが自費で購入するセカンド・バッジまで偽バッジと規定するのはどうなのでしょうか??
Photo by New York Times
NYPDのDEA(Detective's Endowment Association:刑事ランクの組合)の代表者は、オフィサー達のデュープ(セカンド)バッジ着用について 「30年前はそれが一般的だったけれども、現在はそんなことはないはず…..」 などと発言しています…..がしかし、現在でも多くのNYPDオフィサー達は支給品は退職の日まで自宅に保管し、通常はセカンドバッジを着用するのが常識のはずで、これは支給バッジを紛失した時のペナルティーが大きいこともありやむを得ないのですが、多分オフィサー以外にバッジを販売していたのがバレて逮捕・服役した元バッジディーラーが、腹立ち紛れにマスコミに告げ口したのではないでしょうか??
支給バッジは勿論のこと、セカンドバッジについても、LAPDが2005年まで、SFPDが2009年頃までセカンドバッジの所持を認めなかったように、セカンドバッジに対して厳しい管理をしているPDが多く、自費購入とはいっても、PDに申請し許可を取ったうえでバッジディーラーに製作を依頼、納品はPDへ…..というのが普通なはずですが、コレクター間にセカンドバッジと称するバッジが多量に流出しているところをみると、全てがセカンドバッジとはいえないまでも、ルースな管理もあるのかな?と想像されます(我々コレクターにとっては有難い管理ではありますが…..!?)。
特にNYPDについては、実際に支給品を納入していた複数の業者が現役オフィサーだけでなく退職オフィサーなどの求めに応じて販売しているのが実状?ではないかと思います(そういうお前も、そのおこぼれに与っていませんか?)。 しかし、以前は、まず、バッジのダイ(型)の製作費込みで入札、業者を決定しバッジを製作させ、納品後にダイはPDに返却・管理し、翌年にはバッジ製作費のみで入札し業者を決定していたようですが、いつしか、初期のダイ製作費を持つ業者が出現するようになり、バッジ代のみで購入できるメリットから、それが一般的になり、複数の業者が支給品のダイを保管するようになったためか、オフィサーや退職オフィサーの求めに応じ流出させることなども発生するようになったようです。
しかし、現在でも連邦法執行機関や一部の都市警察では、ダイを自ら管理するほか、余分な数量を製作させないよう、バッジの製作現場に担当者を派遣し監督している場合もあるようです。
画像はUSマーシャルミュージアムにディスプレイされている1941~1970年まで使用されたUSMSバッジのダイなどです。
Photo by BS
実物ではないバッジの呼称としては、デュープの他に、リプロ(reproduction:復刻品)、レプリカ(replica:複製品)とフェイク(Fake:偽造品)などがありますが、これらを実物として取引を持ちかけるのはもってのほかですが、なかでも実物メーカーHMを刻印し、実物・セカンドなどど称している “フェイク・バッジ” は偽造ブランドバッグなどと同じく、騙すことを目的にした商標偽造による犯罪といえるのではないでしょうか。
さて、斯く言う私も、これまで授業料?をタップリ払ってきましたが、インターネットのない時代から米国のコレクターと手紙やモノクロコピーなどにより取引きしてきました。 往復国際郵便によるため時間はかかりましたが、その頃のほとんどのコレクターが、現役もしくは退職オフィサーだったため、少なくとも騙されたりすることはありませんでした。 しかし、9.11事件以降、それまで黙認されていた現用バッジのトレード・売買についても厳しい取り締まりが実施され、米国内のコレクターに逮捕者が出たりしたこともあり、現役・退職オフィサー達との交流が激減したほか、インターネット・メールの時代になり、時間は短縮されたかわりに、相手の名前・住所も確認できない場合や、画像の偽装やコレクターではない”業者” 達が介入し、安易な取引によるトラブルも多く発生するようになったことは悲しいことです。 いずれにしても、『選球眼』 を養うには、骨董品と同じく経験と勘?が必要なことは確かですが、信頼のおける相手との交流が一番かもしれません。
とは言っても、現在でも、30年以上前に知り合った米国のコレクターや著名なコレクター達と交流できていることには感謝するばかりではあります......。
Posted by Kent Space at 15:51│Comments(0)
│From U.S.A.