2021年08月13日

LAPD New Service Gun-①

 昨日いつもレアな情報を提供してくれるPCAJのメンバーから 『私がアッと驚く』 ニュースが知らされました!? と言っても既にご存知の方もいると思いますが、LAPDが今月10日にサービスガンの変更を正式発表していました。
 そのガンとは…"FN 509 MRD-LE" という初耳(私がです...)のマイクロ・レッド・ドットサイト付LE専用モデルとのことです。 このモデルは2015年に決定された米軍次期正式拳銃トライアルではSIG P320に敗れましたが、その後LE向けに特化し開発したようです。

 LAPDのサービスガンとは、オフィサー達が勤務中に携帯するハンドガン(拳銃)で、デューティーガンとも呼ばれますが、正式決定後はアカデミーの卒業生から支給され、その後は修理や部品の供給などがLAPDのガンメンテナンス部門において無償で受けることができるとのことです。また、既存オフィサーも自費購入が可能とのことですが、変更前のサービスガンはその後も任意で携帯することができるほか、1911系などもHQが承認した認可ガンとして携帯が可能とのことです。
 LAPDのサービスガンは、1989年にそれまで長年使用されてきたリボルバー(S&W M-10や15など)からセミオートマチックのベレッタ92Fに変更、その後2002年にグロック17(or 22)、そして2015年にS&W M&Pに変更になったばかりでしたが、何故か?ワンクール5年契約で終了してしまったようです。
 現在一般に販売されているFN 509 MRDは約730ドルのようですが、サービスガンに採用されるには価格も大きな要因となるようで、この時期に米軍採用のSIG P320とならなかったのは、高額なROMEO1取付けでは価格が折り合わなかったのでしょうか??
 ちなみに、LAPD勤続25年目Sgt.-llの友人は今日現在この変更情報を知らなかったそうです!? しかも、オフィスの同僚はトレーニング・ディビィジョンなのに.....?! とジョークぽっく嘆いていました。この友人は現在でも1996年奉職時に支給されたベレッタ92Fを携帯していますが、現チーフ・ムーアを始めベテランオフィサーには多いようです。
 その理由として、友人はセフティー(サム or グリップ)の付いていないハンドガンに装填して携帯するのは嫌だとのことで、その例としてグロックやM&Pによる暴発事故や、さらに2020年9月真夜中にハーバーステーションにおいてデスク・オフィサーが暴漢にアタックされ格闘の末不覚にも携帯していたベレッタ92Fを奪われ、暴漢がその場でオフィサーに向けてトリガーを3・4回引いたのですがサムセフティーがかかっていたため被弾せず軽傷で済んだという事象があったなどのためとのことです。 なお、この暴漢は直後に確保され奪われた拳銃は取り戻したとのことでしたが、このデスク・オフィサーはベテランであるがゆえサムスナップのみの旧式ホルスターであったことも要因の一つだったようです.....たしか友人もサムスナップホルスターでしたが....。
  

Posted by Kent Space at 15:02Comments(2)From U.S.A.