2013年03月14日
Movie Prop Badges #8
残念ながら終了してしまいましたが、CBS系で2003~2010年までの7シーズン、156エピソード放送された“Cold Case”は好きな番組でした。というのも現代のフィラデルフィアを舞台にしながら、私の生まれたころから、そのまた昔まで遡り、ファッションや音楽まで楽しませてくれたからです。
主人公のDetective Lilly Rushを演じたKathryn Morrisが好みのタイプ?だったこともありますが、毎回どの時代に遡るのか楽しみにしていました.
肝心のプロップ関係ですが、ユニフォームオフィサーのブレストバッジ、ショルダーパッチやパトカーのデカールなどは実物似でしたが、こと、ディテクティブ・バッジに関しては“似て非なる”ものでした。
多分、実物のフィラデルフィア市警察(以下PPD)ディテクティブ(以下Det.)・バッジのサイズが小さいので画面映りが冴えないため、あえて大きくしたということもあるのでしょうが、サイズを大きくしただけではなく、イーグルトップ・シールドは踏襲したものの、デザイン・サイズ共、ミシガン州警察タイプを使用したのではないかと思われます。 ミシガン州警察バッジのデザイン・サイズは同州内のデトロイト市警察(以下DPD)なども使用していますが、PPDのDet.バッジとはサイズ・デザイン共異なっています。
実物のPPDバッジは、現在のFBIバッジとサイズ・デザインともほぼ同じで、どちらが先か論争もあるのですが、PPDは市警察としては全米でもっとも古く組織されたと言われており、FBIが現在と似たデザインのバッジを採用したのが1924年ですので、PPDの方が早かったという話はまんざらでもなく、私も米国のコレクターからいただいた資料に「FBIが現在のバッジを採用するときに、PPDのDet.バッジを参考にしたが、連邦組織の強みで、逆にPPD側にバッジデザインを変更するよう要請したところ、PPD側に拒否された」という説明があったと記憶しているのですが、今回その資料は見つかりませんでした……。
また、PPDのディテクティブ・ランクはLAPDやNYPDなどとは異なり、CORPORALランクと同等という以外は、制服(ユニフォーム)を着用することはなく、公式なセレモニーにもスーツなどの私服で出席するため、そのバッジが制服に着けられることはないそうです。
さて、この画像で、ラッシュ刑事が掲げているPPDのプロップバッジは実物より大きく、ミシガン州&デトロイト市警察タイプに見えます。やはり、バッジケースにプロテクタータブは付いていません......。
その下段は、ミシガン州警察バッジです。
http://www.youtube.com/watch?v=Zc6egOcKoYw

この画像は、実物PPD・Det.バッジとDPDバッジのサイズを比較したものです。

次の画像は、左側が1960年代のもので、当時のFBIバッジ納品メーカーであったROBBINS CO.製(1970年にバッジ製造部門をBlackinton社に売却)、右側が1980年以降のもので、両方とも実物デパートメント・イシュー(制式支給品)のPPD・Det.バッジです。両バッジ共、裏側に小さめのピンとバージェス・セフティーキャッチが付いており、これは実物FBIバッジにも共通していますが、ワレットクリップ付のものはセカンドバッジかレプリカバッジとなります。また、バッジの反りはゆるめの左右反りで、裏側にメーカーホールマーク(HM)の刻印はなく、コントロールナンバーのみが必ず刻印されていますが、これも実物FBIバッジと共通しています。

PPDバッジはランクごとにデザイン・サイズなどが異なりますが、先に記したように、ディテクティブ・ランクバッジは制服に着けられることはないとのことです。

同じPPDを舞台にし、2011年からABC系で放送している“Body of Proof”、ストーリーは面白いのですが、残念ながらPPDのディテクティブ・プロップバッジにはまったく気を使ってないため“似ても似つかない”モノでした……。

主人公のDetective Lilly Rushを演じたKathryn Morrisが好みのタイプ?だったこともありますが、毎回どの時代に遡るのか楽しみにしていました.
肝心のプロップ関係ですが、ユニフォームオフィサーのブレストバッジ、ショルダーパッチやパトカーのデカールなどは実物似でしたが、こと、ディテクティブ・バッジに関しては“似て非なる”ものでした。
多分、実物のフィラデルフィア市警察(以下PPD)ディテクティブ(以下Det.)・バッジのサイズが小さいので画面映りが冴えないため、あえて大きくしたということもあるのでしょうが、サイズを大きくしただけではなく、イーグルトップ・シールドは踏襲したものの、デザイン・サイズ共、ミシガン州警察タイプを使用したのではないかと思われます。 ミシガン州警察バッジのデザイン・サイズは同州内のデトロイト市警察(以下DPD)なども使用していますが、PPDのDet.バッジとはサイズ・デザイン共異なっています。
実物のPPDバッジは、現在のFBIバッジとサイズ・デザインともほぼ同じで、どちらが先か論争もあるのですが、PPDは市警察としては全米でもっとも古く組織されたと言われており、FBIが現在と似たデザインのバッジを採用したのが1924年ですので、PPDの方が早かったという話はまんざらでもなく、私も米国のコレクターからいただいた資料に「FBIが現在のバッジを採用するときに、PPDのDet.バッジを参考にしたが、連邦組織の強みで、逆にPPD側にバッジデザインを変更するよう要請したところ、PPD側に拒否された」という説明があったと記憶しているのですが、今回その資料は見つかりませんでした……。
また、PPDのディテクティブ・ランクはLAPDやNYPDなどとは異なり、CORPORALランクと同等という以外は、制服(ユニフォーム)を着用することはなく、公式なセレモニーにもスーツなどの私服で出席するため、そのバッジが制服に着けられることはないそうです。
さて、この画像で、ラッシュ刑事が掲げているPPDのプロップバッジは実物より大きく、ミシガン州&デトロイト市警察タイプに見えます。やはり、バッジケースにプロテクタータブは付いていません......。
その下段は、ミシガン州警察バッジです。
http://www.youtube.com/watch?v=Zc6egOcKoYw

この画像は、実物PPD・Det.バッジとDPDバッジのサイズを比較したものです。

次の画像は、左側が1960年代のもので、当時のFBIバッジ納品メーカーであったROBBINS CO.製(1970年にバッジ製造部門をBlackinton社に売却)、右側が1980年以降のもので、両方とも実物デパートメント・イシュー(制式支給品)のPPD・Det.バッジです。両バッジ共、裏側に小さめのピンとバージェス・セフティーキャッチが付いており、これは実物FBIバッジにも共通していますが、ワレットクリップ付のものはセカンドバッジかレプリカバッジとなります。また、バッジの反りはゆるめの左右反りで、裏側にメーカーホールマーク(HM)の刻印はなく、コントロールナンバーのみが必ず刻印されていますが、これも実物FBIバッジと共通しています。

PPDバッジはランクごとにデザイン・サイズなどが異なりますが、先に記したように、ディテクティブ・ランクバッジは制服に着けられることはないとのことです。

同じPPDを舞台にし、2011年からABC系で放送している“Body of Proof”、ストーリーは面白いのですが、残念ながらPPDのディテクティブ・プロップバッジにはまったく気を使ってないため“似ても似つかない”モノでした……。
