2013年02月22日
Movie Prop Badges #1
私が、U.S. POLICE Badgeをコレクションすることになる原点となったのは、アメリカンポリスムービーでした。これから何回かに分けて映画に使用された”Movie Prop Badge”達について、迷惑承知で?熱く語りつくそうと思います......。
まず最初は、何と言ってもその原点となった、1971年公開の ”Dirty Harry" に登場したバッジです。この映画のラストに、警察組織に嫌気がさした主人公Dirty HarryことInspector Harry Callahanが、バッジワレットからフラットバッジ風を取り出し、沼に向かって放り投げるシーンが、何故か心に残り、直ぐにでもサンフランシスコ(以下SF)に行って沼から拾い上げたい気分になったのを覚えています......。その夢?は、1977年に初めてSFを訪れても叶いませんでしたが、後々実物のSFPD・INSPECTORバッジとは「似て非なるもの」ということが判りました......。
ムービープロップとは映画小道具のことであり、いくらアメリカでも本物を映画で使用することは難しいため、地元市及びポリスの許可と協力のもと小道具係が用意することになりますが、ことバッジに至っては、小道具係が手作りする場合が多く見受けられ、この映画においても、金属板らしきものを星形に切り抜き、手書きでペイントしたような感じに見えますね.....。
とは言っても、この映画の少し前1968年公開の ”Bullitt” では、市及びSFPDの協力はもちろんのこと、バッジが登場するシーンでは本物のSFPD・INSPECTORバッジが登場しているらしい......要チェック!?
残念ながらダーティーハリーに使用されたプロップバッジが現存するかの情報はありませんが、やはりあの沼の底に眠っているのでしょうか....??
ちなみに画像の一番下段が実物のI&J社製SFPD・INSPECTORバッジですが、バッジナンバーは14Kゴールドを使用した別部品の貼り文字となります。

シリーズ1では、SFPDチーフやオフィサーなどは実物似のバッジを使用していましたが、INSPECTORバッジはその後、シリーズ3でも「似て非なる」プロップ仕様が使用されていたようです。

☆ここで、”トリビア”を.....SFPDでは1930年まで、いわゆる「刑事」は”DETECTIVE BUREAU”(刑事局)に所属し、ランク名も”DETECTIVE”と”DETECTIVE SERGEANT”でしたが、その後”INSPECTOR'S BUREAU”となったためランク名が一律”INSPECTOR"となりました。
そして、1995年に”INSPECTOR'S BUREAU”が”INVESTIGATIONS BUREAU”(捜査局)に名称変更されたのですが、その時になんと”INSPECTOR”のランク名を廃止する案が浮上したそうです。
しかし、警察内部からも米国内の他都市ではほとんど使用されていない「刑事」イコール”INSPECTOR”という伝統あるランク名称(刑事ランクにINSPECTORを使用しているのはSFPDのみで、NYPDでINSPECTORランクは、CAPTAINよりハイランクの”警視”級です)を一気に廃止することに異議が出て、とりあえずその時点で任命されている”INSPECTOR”ランクが全員退職するまで使用を続けることになったとのことです。
そして、現在新たに刑事になる場合は”SERGEANT”ランクが条件となるだけで、特別な名称は与えられてはおらず、バッジも従来から使用している"SERGEANT"ランクバッジだそうですが、寂しい限りではあります.....。
まず最初は、何と言ってもその原点となった、1971年公開の ”Dirty Harry" に登場したバッジです。この映画のラストに、警察組織に嫌気がさした主人公Dirty HarryことInspector Harry Callahanが、バッジワレットからフラットバッジ風を取り出し、沼に向かって放り投げるシーンが、何故か心に残り、直ぐにでもサンフランシスコ(以下SF)に行って沼から拾い上げたい気分になったのを覚えています......。その夢?は、1977年に初めてSFを訪れても叶いませんでしたが、後々実物のSFPD・INSPECTORバッジとは「似て非なるもの」ということが判りました......。
ムービープロップとは映画小道具のことであり、いくらアメリカでも本物を映画で使用することは難しいため、地元市及びポリスの許可と協力のもと小道具係が用意することになりますが、ことバッジに至っては、小道具係が手作りする場合が多く見受けられ、この映画においても、金属板らしきものを星形に切り抜き、手書きでペイントしたような感じに見えますね.....。
とは言っても、この映画の少し前1968年公開の ”Bullitt” では、市及びSFPDの協力はもちろんのこと、バッジが登場するシーンでは本物のSFPD・INSPECTORバッジが登場しているらしい......要チェック!?
残念ながらダーティーハリーに使用されたプロップバッジが現存するかの情報はありませんが、やはりあの沼の底に眠っているのでしょうか....??
ちなみに画像の一番下段が実物のI&J社製SFPD・INSPECTORバッジですが、バッジナンバーは14Kゴールドを使用した別部品の貼り文字となります。

シリーズ1では、SFPDチーフやオフィサーなどは実物似のバッジを使用していましたが、INSPECTORバッジはその後、シリーズ3でも「似て非なる」プロップ仕様が使用されていたようです。

☆ここで、”トリビア”を.....SFPDでは1930年まで、いわゆる「刑事」は”DETECTIVE BUREAU”(刑事局)に所属し、ランク名も”DETECTIVE”と”DETECTIVE SERGEANT”でしたが、その後”INSPECTOR'S BUREAU”となったためランク名が一律”INSPECTOR"となりました。
そして、1995年に”INSPECTOR'S BUREAU”が”INVESTIGATIONS BUREAU”(捜査局)に名称変更されたのですが、その時になんと”INSPECTOR”のランク名を廃止する案が浮上したそうです。
しかし、警察内部からも米国内の他都市ではほとんど使用されていない「刑事」イコール”INSPECTOR”という伝統あるランク名称(刑事ランクにINSPECTORを使用しているのはSFPDのみで、NYPDでINSPECTORランクは、CAPTAINよりハイランクの”警視”級です)を一気に廃止することに異議が出て、とりあえずその時点で任命されている”INSPECTOR”ランクが全員退職するまで使用を続けることになったとのことです。
そして、現在新たに刑事になる場合は”SERGEANT”ランクが条件となるだけで、特別な名称は与えられてはおらず、バッジも従来から使用している"SERGEANT"ランクバッジだそうですが、寂しい限りではあります.....。
この記事へのコメント
Kent Spaceさん、はじめまして。
いつもブログを楽しく読ませて頂いております。
コメント欄からこの様な事をお聞きして申し訳ないのですが、バッジの探索を依頼する事は可能でしょうか?
かれこれ15年程、まさにこの記事にある様なSFPDのINSPECTORランクの支給バッジを探しております。
いつもブログを楽しく読ませて頂いております。
コメント欄からこの様な事をお聞きして申し訳ないのですが、バッジの探索を依頼する事は可能でしょうか?
かれこれ15年程、まさにこの記事にある様なSFPDのINSPECTORランクの支給バッジを探しております。
Posted by てつを at 2018年02月04日 10:01
てつをさんへ: コメントありがとうございました!
SFPDの支給バッジは永くIrvine & Jachens社が製造していますが、オフィサー数が2000名程度の組織なのでバッジ数も限られ入手するのは大変難しいと言えます。
さらにINSPECTORランクは1995年以降新任はなく現職が全員リタイアした時点で廃止される運命のようですので、さらに難しいかもしれません。
しかし、ED. Jones社製であればI&J社製とほぼ同じクオリティのバッジを日本だけに向けオーダーを受けているようです。
なお、SFPDバッジについては2016年2月15日付の当ブログSFPD特集を参照願います。
SFPDの支給バッジは永くIrvine & Jachens社が製造していますが、オフィサー数が2000名程度の組織なのでバッジ数も限られ入手するのは大変難しいと言えます。
さらにINSPECTORランクは1995年以降新任はなく現職が全員リタイアした時点で廃止される運命のようですので、さらに難しいかもしれません。
しかし、ED. Jones社製であればI&J社製とほぼ同じクオリティのバッジを日本だけに向けオーダーを受けているようです。
なお、SFPDバッジについては2016年2月15日付の当ブログSFPD特集を参照願います。
Posted by Kent Space
at 2018年02月04日 12:17

SFPD特集、隅から隅まで拝見しました上、画像は保存しております 笑
エド・ジョーンズのバッジは一度検討しましたが、バッジは支給品だからこそ価値があると思っているため、見送った次第です。
エド・ジョーンズのバッジは一度検討しましたが、バッジは支給品だからこそ価値があると思っているため、見送った次第です。
Posted by てつを at 2018年02月04日 14:13