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Posted by ミリタリーブログ at

2014年07月03日

LAPD UPR.....!?

 読者の方から、「LAPDのパトロールカー (以下PC) にはM4あるいはM16などは常に積んでるのでしょうか?」 という質問がありました。 私も漠然と、1997年のノースハリウッド “バンクオブアメリカ” シュートアウトの後にLAPDの装備などが見直され、サービスガンの40S&W・45ACP弾への移行やPCドアへの防弾装備などと併せてライフルも常備されているものと思っていました。
 質問をいただいてから、私もLAPDのモーターサイクル(以下MC)にショットガンをキャリーしているのは見たことがあったのですが、M-4などのライフルは見たことがなかったので、早速現役の友人に確認してみました。
 彼からの回答は、なんとLAPDでは現在でも、全PCへのライフル等の常備はしておらず、パトロール開始時にステーション装備課で受け取るのは、無線機、ショットガンとビーンバッグ用ショットガン(グリーンカラーのストック) のみとのことでした。1997年以降の対応として、全PCへのライフル常備も検討されたようですが、特に訓練を受けていないオフィサーへのライフル貸与は時期早尚とのことで、CHPなどのように全PCへのライフル装備は見送られてたようです。
 しかし、その後、再検討されPCへのライフル (LAPDではUPR:“Urban Police Rifle”と呼ぶ、以下:UPR) の装備は、ショットガンなどのように全車両に常備するのではなく、“LAPD Rifle Program” という研修を受講・修了し資格を取得したオフィサーのみ、LAPDでAR-15タイプと呼ぶ、セミ・オートマチックライフルを装備できるようになったそうです。 このUPRの種類は、AR-15タイプであれば、コルト、ブッシュマスター、HKなどオフィサーの好みで選択・カスタマイズできるそうですが、自費購入であるため現在のところ、資格を取得しUPRを装備しているのは、まだ400名位 (LAPD全オフィサー数約10,000名) のオフィサーとのことでした (もちろん SWAT 隊員は、公費で支給されています)。



 また、友人から 「2012年5月に一緒にシューティングしたSgt.”X” (ノースハリウッド・シュートアウトでルーキーにもかかわらず、同僚をカバーし重傷を負い、その後LAPD名誉勲章と名誉負傷章を受章) はUPRの装備資格を持っており、Kent (私のこと) は、その銃を撃たせてもらったでしょう」 と言われてしまいましたが、その時説明はされたようですが、私の英語力?では理解していなかったようです.....。
 Sgt."X" のUPR (Smith & Wesson M&P 15T Rifle) を借りてました......!?



 LAPDでは、2010年頃からUPRとショットガンの資格取得者が着用できるリボンが採用されています。
左が "Urban Police Rifle Cadre Ribbon"、右が ”Shotgun Slug Ammunition Cadre Ribbon” 。







  

Posted by Kent Space at 14:24Comments(0)From U.S.A.