2018年02月23日
LAPD & CHP!?
2018年1月19日にLAPDのチーフ・ベック(64)が2019年までの任期を待たずに6月27日の誕生日をもって早期退職する旨を発表しました。
2009年11月にLAPDの第56代チーフに就任、2014年には再任され2期目を務めていました。在任中には一貫して犯罪発生率の減少に努力されていたようでしたが、現役オフィサーによる銃撃事件など諸々の不祥事が早期退職の要因になったのでしょうか?
この発表の後、LA市民やLAPDオフィサーの関心事は、全米第3位の市警察組織で約10,000名のオフィサーを擁するLAPD次期チーフが誰になるかのようですが、チーフ・ベックは退任発表時に 「次期チーフはLAPD内の現役か最近退職した経験者があたるのが良いと思う」 と微妙な発言をしています。
さて、次期チーフの選任はLAPD人事委員会が候補者を選定し、最後は市長が決定するようですが、LAPD現役の私の友人は 「多分初の女性チーフが誕生すると思うよ!?」 と自論を述べていました.....そうすると現女性アシスタントチーフ・ギルモーラが有力ということでしょうか!?
私は2011年7月にチーフ・ベックと、2016年5月には当時デェピュティーチーフであった現アシスタントチーフ・ギルモーラと写真を撮らせていただいていましたので、期待してしまいます!?
LAPDフリークである私はここまでにしようと思ったのですが、同じカリフォルニア州のCHPのトップが交代し就任時のバッジに興味がありましたので取り上げてみたいと思います。
CHPは1995年に当時のCSP(カリフォルニア・ステート・ポリス:州警察といっても州議事堂を中心に警備にあたっていた小規模組織であった)と合併し、以降全米一の州警察組織となり、現在約7,600名のオフィサーを擁していますが、前コミッショナー(LAPDのチーフにあたる)の日系アメリカ人であったフェロー氏の後任となったのは、1982年奉職のアフリカ系アメリカ人のコミッショナー・スタンレー(56)でした。
私は2004年5月渡米時に当時CHPアカデミーの責任者であったキャプテン・スタンレー(右の画像)にお逢いし、写真を撮らせていただいていました。
そして、興味があったのは就任時のTVインタビュー時に着用していたコミッショナーランクのVHB社製バッジで、なんとバッジナンバーが "T2002" でした。
CHPではLAPDなどと異なりバッジナンバーはシリアルナンバー(職員番号)で奉職時のナンバーはランクが変わっても退職まで使用するため、コミッショナーになっても5つ星ではなくシリアルナンバーとなるので、本来彼のナンバーである "10377" となるはずですが......種明かしは就任時には間に合わなかったため、臨時(テンポラリー)バッジを着用したとのことでした。
Photo by KCRA https://www.youtube.com/watch?v=FH2eiM7dfjI
※(追記)その後、CHPから公式発表された写真をよーく確認してみると.....なんとバッジナンバーが "T2001" でしたので、2個のテンポラリーバッジを使いまわしていたことになりますね!?
.....と追記しましたが、就任直後のインタビュー画像が見つかりました...."T2001" はデェピュティー・コミッショナー(以下DC)のテンポラリーバッジだったようです.....確かに "T2001" は何とか読み取れましたが、ランクリボンは画質が悪く読み取れませんでした。
ではなぜDCランクのしかもテンポラリーバッジを公式発表の撮影時に着用していたのか?(※追記の追記:さらによ~く観察?してみると、故意にランク名を消したように見えます。ナンバーの画質に比べ、ランク名が全体的に画像処理で流れているような......!? 確かにナンバーは言い訳できますが、公式発表写真のバッジランクがDCと読めるのはまずかったのでしょうか?)
コミッショナー・スタンレーは2015年5月には第2位ランクであるDCに就任(LAPDではデェピュティー・チーフの上位がアシスタント・チーフですが、CHPでは逆です)しているようですので、彼のナンバー付きのコミッショナーバッジが間に合わなかったとしたら2年間着用していたナンバー付きDCランクバッジでもよかったような......マニアックなナゾですね!?
次の画像は前コミッショナー・フェローのVHB社製バッジ "9486" ですが、彼は日系アメリカ人で1979年にCHPに奉職し、2008年に当時のアーノルド・シュワルツネッガー州知事からコミッショナーに指名され2期10年間勤めあげ、現在はUCDPD(ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア・デェイビス校警察)のチーフに就任しています。
2009年11月にLAPDの第56代チーフに就任、2014年には再任され2期目を務めていました。在任中には一貫して犯罪発生率の減少に努力されていたようでしたが、現役オフィサーによる銃撃事件など諸々の不祥事が早期退職の要因になったのでしょうか?
この発表の後、LA市民やLAPDオフィサーの関心事は、全米第3位の市警察組織で約10,000名のオフィサーを擁するLAPD次期チーフが誰になるかのようですが、チーフ・ベックは退任発表時に 「次期チーフはLAPD内の現役か最近退職した経験者があたるのが良いと思う」 と微妙な発言をしています。
さて、次期チーフの選任はLAPD人事委員会が候補者を選定し、最後は市長が決定するようですが、LAPD現役の私の友人は 「多分初の女性チーフが誕生すると思うよ!?」 と自論を述べていました.....そうすると現女性アシスタントチーフ・ギルモーラが有力ということでしょうか!?
私は2011年7月にチーフ・ベックと、2016年5月には当時デェピュティーチーフであった現アシスタントチーフ・ギルモーラと写真を撮らせていただいていましたので、期待してしまいます!?
LAPDフリークである私はここまでにしようと思ったのですが、同じカリフォルニア州のCHPのトップが交代し就任時のバッジに興味がありましたので取り上げてみたいと思います。
CHPは1995年に当時のCSP(カリフォルニア・ステート・ポリス:州警察といっても州議事堂を中心に警備にあたっていた小規模組織であった)と合併し、以降全米一の州警察組織となり、現在約7,600名のオフィサーを擁していますが、前コミッショナー(LAPDのチーフにあたる)の日系アメリカ人であったフェロー氏の後任となったのは、1982年奉職のアフリカ系アメリカ人のコミッショナー・スタンレー(56)でした。
私は2004年5月渡米時に当時CHPアカデミーの責任者であったキャプテン・スタンレー(右の画像)にお逢いし、写真を撮らせていただいていました。
そして、興味があったのは就任時のTVインタビュー時に着用していたコミッショナーランクのVHB社製バッジで、なんとバッジナンバーが "T2002" でした。
CHPではLAPDなどと異なりバッジナンバーはシリアルナンバー(職員番号)で奉職時のナンバーはランクが変わっても退職まで使用するため、コミッショナーになっても5つ星ではなくシリアルナンバーとなるので、本来彼のナンバーである "10377" となるはずですが......種明かしは就任時には間に合わなかったため、臨時(テンポラリー)バッジを着用したとのことでした。
Photo by KCRA https://www.youtube.com/watch?v=FH2eiM7dfjI
※(追記)その後、CHPから公式発表された写真をよーく確認してみると.....なんとバッジナンバーが "T2001" でしたので、2個のテンポラリーバッジを使いまわしていたことになりますね!?
.....と追記しましたが、就任直後のインタビュー画像が見つかりました...."T2001" はデェピュティー・コミッショナー(以下DC)のテンポラリーバッジだったようです.....確かに "T2001" は何とか読み取れましたが、ランクリボンは画質が悪く読み取れませんでした。
ではなぜDCランクのしかもテンポラリーバッジを公式発表の撮影時に着用していたのか?(※追記の追記:さらによ~く観察?してみると、故意にランク名を消したように見えます。ナンバーの画質に比べ、ランク名が全体的に画像処理で流れているような......!? 確かにナンバーは言い訳できますが、公式発表写真のバッジランクがDCと読めるのはまずかったのでしょうか?)
コミッショナー・スタンレーは2015年5月には第2位ランクであるDCに就任(LAPDではデェピュティー・チーフの上位がアシスタント・チーフですが、CHPでは逆です)しているようですので、彼のナンバー付きのコミッショナーバッジが間に合わなかったとしたら2年間着用していたナンバー付きDCランクバッジでもよかったような......マニアックなナゾですね!?
次の画像は前コミッショナー・フェローのVHB社製バッジ "9486" ですが、彼は日系アメリカ人で1979年にCHPに奉職し、2008年に当時のアーノルド・シュワルツネッガー州知事からコミッショナーに指名され2期10年間勤めあげ、現在はUCDPD(ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア・デェイビス校警察)のチーフに就任しています。
Posted by Kent Space at 20:42│Comments(7)
│From U.S.A.
この記事へのコメント
久し振りの記事で楽しく拝見しました。
CHPではLAPDなどと異なりバッジナンバーはシリアルナンバー(職員番号)とありますが、LAPDはプロモーション毎にナンバーが変わる、という事なのでしょうか?
過去、ランクが変わっても同じナンバーをキャリーされている方のバッジを拝見した事があり、どの様な仕組みなのか気になった為教えてください。
CHPではLAPDなどと異なりバッジナンバーはシリアルナンバー(職員番号)とありますが、LAPDはプロモーション毎にナンバーが変わる、という事なのでしょうか?
過去、ランクが変わっても同じナンバーをキャリーされている方のバッジを拝見した事があり、どの様な仕組みなのか気になった為教えてください。
Posted by 10k at 2018年02月23日 23:53
10kさんへ: コメントありがとうございました!
LAPDでは、ランクごとにバッジナンバーを割り当てており、現行オフィサーランクは2万番代、デェテクティブランクは5千番代、サージャントランクも5千番代、ルテナントランクは2千番代、キャプテンランクは9百番代となっていますが、LAPDではグランドファザーリングという習慣が認められており、自分の父親や祖父などが着用していたバッジやリメイクバッジの着用が認められているほか、以前渡米時に、昇任時に自分でコレクションしていたナンバーが2桁後半の古い4ピースバッジをピックアップし許可を得て着用しているLIEUTENANTを確認していますので、ランクごとのナンバーも必ずしも連番発行とはなっていないようです。
職員管理などにはバッジナンバーではなく全てシリアルナンバーを使用しており、現在4万番代となっています。
LAPDでは、ランクごとにバッジナンバーを割り当てており、現行オフィサーランクは2万番代、デェテクティブランクは5千番代、サージャントランクも5千番代、ルテナントランクは2千番代、キャプテンランクは9百番代となっていますが、LAPDではグランドファザーリングという習慣が認められており、自分の父親や祖父などが着用していたバッジやリメイクバッジの着用が認められているほか、以前渡米時に、昇任時に自分でコレクションしていたナンバーが2桁後半の古い4ピースバッジをピックアップし許可を得て着用しているLIEUTENANTを確認していますので、ランクごとのナンバーも必ずしも連番発行とはなっていないようです。
職員管理などにはバッジナンバーではなく全てシリアルナンバーを使用しており、現在4万番代となっています。
Posted by Kent Space at 2018年02月24日 17:55
記事楽しく読ませてもらっています。
ドラグネットの頃と違って職員数が増えているからナンバーも4万番台になっているのでしょうか。いやはや勉強になります。
当方、ジャスティファイドや映画・逃亡者から入ったバッジ収集初心者ですが、ヴィクトリーショーがまたあれば是非、お邪魔したいです。
ドラグネットの頃と違って職員数が増えているからナンバーも4万番台になっているのでしょうか。いやはや勉強になります。
当方、ジャスティファイドや映画・逃亡者から入ったバッジ収集初心者ですが、ヴィクトリーショーがまたあれば是非、お邪魔したいです。
Posted by あざらし at 2018年02月25日 21:47
あざらしさんへ: コメントありがとうございました!
1967年放送時のドラッグネットでは実物のIDカードが提供されていたとのことで、主役のSgt.フライデーのシリアルナンバーは5234、相棒のPM.ギャノンは3568でした。
同じく実物IDカードだったADAM-12のPM.マロリーは10743、PM.リードは13985と時代に合わせたナンバーとなっていました。
私も映画(ブリットやダーティー・ハリー)から入っていますので同志ですね!
4月のVショー参加はビミョーなところですが、参加していたら是非お声がけください!
1967年放送時のドラッグネットでは実物のIDカードが提供されていたとのことで、主役のSgt.フライデーのシリアルナンバーは5234、相棒のPM.ギャノンは3568でした。
同じく実物IDカードだったADAM-12のPM.マロリーは10743、PM.リードは13985と時代に合わせたナンバーとなっていました。
私も映画(ブリットやダーティー・ハリー)から入っていますので同志ですね!
4月のVショー参加はビミョーなところですが、参加していたら是非お声がけください!
Posted by Kent Space at 2018年02月26日 15:17
最近アメリカの法執行機関に興味を持ちこのブログを拝見させていただいています。ところで少し気になったので質問させてください、LAPD リポート 2017 #3 +αの記事を拝見させてもらったときに気になったのですが銃規制の厳しいカリフォルニア州の一般人とLAPDなどの警察官との間では私物の銃器に対して銃規制の厳しさはどれほど差があるのでしょうか?以前Wikipediaで.50 Caliber BMG Regulation Act of 2004のページを読んだ時に、許可を受けた法執行機関の人間なら例外として所持できると書かれていましたが(私の英語力が低いので間違っているかもしれません。)警察官なら許可さえあれば.50口径のライフルも所持できるのでしょうか?
Posted by 名無し at 2018年03月18日 04:50
名無しさんへ: コメントありがとうございました!
私の友人によると、現在のカリフォルニア州では拳銃の場合一般人は10発に底上げ改造されたマガジンしか所持・使用できないとのことです。ただし、規制以前に所有していた10発以上のマガジンの保管は認められているようですが、使用は禁止されているようです!?
そこで警察官ですが、拳銃の場合は多弾倉マガジンの勤務以外の所持・使用も認められていますがアサルトライフルなどの10発以上のマガジンは、LAPDの場合APR(アーバン・ポリス・ライフル)の講習会を修了していなければ勤務中の携行・使用は勿論のこと勤務日以外でも使用は規制されているようです。
また、50口径ライフルについては、口径の制限ではなくマガジンの装弾数規制のようです。
いずれにしても、日本人から見ると 『ザル法?』 とも思える変に厳しい銃規制であることは否めませんね.....。
私の友人によると、現在のカリフォルニア州では拳銃の場合一般人は10発に底上げ改造されたマガジンしか所持・使用できないとのことです。ただし、規制以前に所有していた10発以上のマガジンの保管は認められているようですが、使用は禁止されているようです!?
そこで警察官ですが、拳銃の場合は多弾倉マガジンの勤務以外の所持・使用も認められていますがアサルトライフルなどの10発以上のマガジンは、LAPDの場合APR(アーバン・ポリス・ライフル)の講習会を修了していなければ勤務中の携行・使用は勿論のこと勤務日以外でも使用は規制されているようです。
また、50口径ライフルについては、口径の制限ではなくマガジンの装弾数規制のようです。
いずれにしても、日本人から見ると 『ザル法?』 とも思える変に厳しい銃規制であることは否めませんね.....。
Posted by Kent Space at 2018年03月18日 20:10
返信ありがとうございます。
Posted by 名無し at 2018年03月18日 21:58