2019年07月28日

LAPD ランパート・ディビジョナル・インスペクションのはてな??

 次の動画は昨日アップされたLAPD ランパート・ディビジョンのインスペクション(査察)時のものですが、見ごたえのある素晴らしいシーンの中に「アレッ?!」と思うモノを見つけてしまいました。
https://vimeo.com/350228390?fbclid=IwAR3bOQbvf6YBuBfUXIYhuuwbKDnS4qcI684ZOT80D8PTY4ffYCH-oShJyJk
 ”ランパート・ステーション”と言えば伝説的ポリスドラマADAM-12のロケーションに使用されたことでも有名ですが、現在は新庁舎に移転しており、このインスペクションは前面道路を封鎖し、チーフばかりか市長までも参加する大々的なものとなっています。
 サージャントのレギュレーション・ハット(制帽)がアップになり、ツートーンカラーのハットバッジが確認できます。
Photos by vimeo & Joel M. Films


 と見ていくと、別のサージャントに目が釘付けになりました!?
 なんと現行のサージャント・ハットバッジと違うデザインなのです!? 現行LAPDハットバッジはPOランクはシルバー・ワントーンカラーでランク名は市章の下部に表示されますが、サージャント以上のハイランクはシルバーベースにゴールドのツートーンカラーとなり市章上部にランクパネルが付いているはずです.....ところがこのサージャント・ハットバッジは ”ポリス” と表記される下部パネルが ”サージャント” になっており上部ランクパネルがないのです ?!

 早々米国のベテランバッジコレクターに確認したところ 「これはブラッキントン社製のみです。 何年か前に間違って発注そして納品されたものです。しかも、本部担当課は無頓着にこれらを支給しました。」 というものでした。
 なんともアメリカ的ではありますが、逆に希少品であるとも言えますね!Thanks A.W.



 ほかにも2009年エンテンマン社製のサージャントバッジと1988年か1989年製と思われる磨き過ぎ?のサン社製POランクバッジが登場しますが、毎勤務開始時に磨く・錆びる・磨くの無間地獄?に陥っていると思われます.....はたまたベテランの証しということなのでしょうか?



※R.I.P. 現地2019年7月27日オフデューティー(勤務外)のLAPD PO Ⅱ・Juan Jose Diazが銃撃に巻き込まれ被弾し亡くなられました。
  

Posted by Kent Space at 15:58Comments(0)From U.S.A.

2019年07月21日

続報:LAXPDバッジ !?

 前回お伝えしたLAXPD(ロサンゼルス国際空港警察)バッジですが、私が妄想?したとおりサン社からエンテンマン社に製造・納品契約が移っていました! コメントもいただいていたのですが、老人の憂鬱から自分の目で確かめずにはいられないという思いで画像などを検索確認しまくった結果.....次の画像を見つけました !!
 なんと赤矢印の部分に2007年から変更になったエンテンマン社のHMが確認できたのです !
 この画像は2017年6月にアシスタントチーフに就任したD.ローレンス氏が奥さんから胸にバッジを付けてもらっているところですが、見落としてしまうようなかすかなHMをバッジフリークは見逃しませんでした !?
Photo by LAXPD


 POランクのバッジについても、変化が確認できます。
 左端が2005年当時のサン社製POランクバッジで中と右端はエンテンマン社製と思われる2017年11月アカデミーの卒業生のものですが、4ピースバッジのランクパネルのフォントが変化しており、特にサン社の特徴ある太めのデザインフォントが(特に "FF") が細めのスタンダードなフォントに変わっています。また、エンテンマン社製と思われるバッジのナンバーパネルの位置が上方向に移動しています。


 さて、コメントつながりになりますが、2018年6月28日付の前チーフ・ベックのリタイアメント・シャドーボックスを取り上げた折に 「その後も、限定メンバーで夕食も交えた室内でのパーティの際に横に長い、スカイブルー背景の全ランク、正確にはベック氏は着任していないアシスタントチーフ以外の全てのバッジのルーサイトの展示が行われていました。」という、その場にいらした方?からコメントをいただいていましたが、その後米国のベテランLAPDバッジコレクターなどにも確認してみたのですが、その存在は確認できませんでした ?!
 ただ、そのコレクターが参加した前チーフ・ベックのリタイアメントパーティーにはシャドーボックスを製作したバッジフレーム社から贈られた縦30センチ・横96.5センチもあるイラスト化された前チーフ・ベックの全バッジフレームが飾られていたとのことでした.....。
Photo by BADGE FRAME


  

Posted by Kent Space at 22:03Comments(3)From U.S.A.

2019年07月13日

続:LAPDバッジナンバー.....!?

 次の画像は7月9日にLAPDアカデミー卒業式を前に行われる 『バッジ授与式』 で卒業生達が真新しいバッジを受け取っているところです。 他のPDでは卒業式に家族などから胸にバッジを着けてもらう場合もありますが、LAPDは卒業式では既に授与されたバッジを着用して出席します。
Photo by LAPD


 私が気になるのはもちろんバッジナンバーでして、手前のルーキーのナンバーは "246??" のようですが、これは2018年6月7日付の当ブログで取り上げたセキュリティー・サービスのトップパネルに ”MUNICIPAL" が付けられたバッジナンバー "24476" は一般オフィサーからの 連番で中抜きされていましたので、最新のナンバーが "246XX" であることは頷けるところです。 また、今回の渡米で観覧してきたクラス1-19のルーキーのバッジナンバーに "24580" と "24614" を確認していますのでなおさらです。
 次の画像には 「ヨダレがしたたり落ちてしまいます.....!?」 、授与される前のバッジ達が一堂に並べられていますが、お気付きになられましたでしょうか? 手前のケースに入れられているバッジと奥のケースなしで並べられているバッジがあることに.....?!
 手前に見える3個はLA空港近郊のイングルウッドPDバッジで、次の列に見える2個はLAX(LA国際空港)PDのバッジですが、イングルウッドPDは以前からエンテンマン社が製造納品していますので、エンテンマン社のケースに収まっています。 しかし、LAXPDバッジは従前サン社が製造納品していたはずですが、エンテンマン社のケースに収まっています。 これはサン社からエンテンマン社に契約が移ったのでしょうか ?!
 サン社は2006年にはリザーブオフィサーバッジの製造契約をVHB社に奪取(譲り)され?、2009年にはPO・SGT.・DET.(追記:読者からコメントをいただきましたのでLT.とCAPT.ランクを追加します)ランクバッジの製造契約をエンテンマン社に譲っていますが、LAXPDバッジの製造契約もエンテンマン社に譲ってしまったのでしょうか? これは以前取り上げましたが、最新のエンテンマン社のサイトにはLAPDバッジのサンプルと同時にLAXPDバッジのサンプルもセンターシールとナンバーフォントこそ違いますが堂々と掲載されていますので、有り得る話ではあります。 米国のコレクターによると、「LAXPDは今だサン社製であると理解しており、ケースはLAXPD側が用意したものではないか」 という見解でしたが、はたして如何に ?! (と記しましたが、読者からのコメントで既にエンテンマン社が製造納品しているということでした)
 また、イングルウッドPDバッジのナンバーパネルにナンバーではなく "★" になっていますが、これは卒業式までのテンポラリー(臨時)バッジで、正式に着任してからナンバー入りのバッジが支給されるようです。
 しかし、奥にある36個のサン社製LAPDバッジはケースもなくむき出し(バッジの下にあるのは黄色い紙袋)ですが、そういえば今までサン社のバッジはビニール袋入りしかお目にかかったことはなかったような.....。 さらに一番奥の最後にケース入りのバッジがありますが、さてどこのPDでしょうか?
 LAPDアカデミーにはLAPD志願者のほか、LAXPD、LAポートPD、LAパークレンジャー、イングルウッドPDほか数PDが提携参加しています。しかし、LA市域内にありバッジやユニフォームまでソックリなビバリーヒルズ市PDはLAPDアカデミーには参加せず、何故かLAシェリフアカデミーに参加しているとのことです。
Photo by LAPD


 さて、バッジナンバーつながりになりますが、私が敬愛し、今回の渡米でお逢いし、サインまでいただいたADAM-12の主役の一人であるケント・マッコード氏、以前2017年12月10日付に掲載したとおりLAスクールPDのリザーブオフィサーに就任し、その後ルテナントランクで退任していましたが、LAPDミュージアムのADAM-12イベントにそのルーサイト入りサン社製バッジがディスプレィされていました。もちろんナンバーは "2430" であることは言うまでもありません!


  

Posted by Kent Space at 16:33Comments(3)From U.S.A.

2019年07月09日

LAPD パーカーセンター消滅.....!?

 遂に地上から完全に消滅してしまいました.....1954年に新築され1966年7月に急死したチーフ・パーカーに因み『パーカーセンター』と名付けられたLAPDの旧本部ビルが現地7月8日月曜日わずかに残っていた残骸も午前中に取り壊され更地になってしまいました。
 在りし日のLAPD 旧本部ビル "パーカーセンター” 、数々の映画・TVドラマに登場してきましたが.....。


 アーリーウオッチの友人が2枚の画像を送ってくれました.....まずは、まだ日も明け切れていない早朝5時30分には、わずかに残っていたエレベーターホール付近の残骸が確認できましたが.....。
Photos by my best friend S.K.


 同日午前11時に友人の新任先の新本部ビルからの画像にはその残骸も落とされほぼ更地になってしまいクレーンだけが確認できます。


 前日には現チーフ・ムーアがパーカーセンター消滅を惜しみメッセージ動画を投稿していました。
https://www.youtube.com/watch?v=pKh_DaB9UkI&feature=youtu.be&fbclid=IwAR2Ums5snLn0e66Fdt8cggxUS8YFDLolyhcii91w0Q9dm5kUf-7NKIC73NA


 次の動画は2013年にパーカーセンターが完全閉鎖された後の館内を記録した貴重な動画なのですが、友人によると許可を取らずに侵入して撮影されたものらしいということです。
https://www.youtube.com/watch?v=s1WhXGqzPNo
  

Posted by Kent Space at 16:08Comments(0)From U.S.A.

2019年07月07日

テキサスレンジャー:コメントへの返信

 2015年4月12日付掲載の『名誉職..... !?』 というテキサスレンジャーを取り上げた当ブログ記事に、2018年8月27日付で 「現在はSgtランクは廃止され、Privateランク、その次はLTになると現役レンジャーがおっしゃっていました。」 というコメントをいただいていました。
 その後、米国のコレクターなどへ問い合わせていたのですが、確かに2015年から2017年の間にテキサスレンジャーのSgt.ランクは廃止されていたようで、バッジのセンターに刻印されていたSERGEANTという文字はなくなり、代わりに7カ所あるカンパニー:支部(テキサス州内にAからFまでの6カ所のほかHQ:本部を含めた7カ所) を刻印するようになったようです。
  しかし、これはいわゆる 『先祖帰り現象』 で1962年制定のメキシコ コインを利用した現行デザインバッジになってからSgt.ランクの下部のレンジャーランクに用いられていたもので、本部は"HQ"、以下カンパニーAは"Co.A"などと刻印されていたものに戻った形になります。
 テキサスレンジャーは元々DPS:テキサス州警察の刑事捜査部門であり、ルテナントの下部ランクが全員Sgt.ランクというのをレンジャーランクに改めたようです。 ※テキサスレンジャーの詳細については2015年4月12日付の記事を参照してみてください。
 画像は現行の"Co.F":カンパニーFのもので、左側が支給バッジ、右側が認可されている自費購入バッジで、上部に個人名を入れられるとのことです。 でもこれってカンパニーを異動するたびにバッジを変えることになるとしたら効率的ではないような.....?!


 余談ですが、そういえば2015~7年あたりからSgt.ランクバッジがコレクター間に流出していました.....!?
  

Posted by Kent Space at 17:51Comments(0)From U.S.A.