2014年10月18日

マニアックな疑問.....!?

 読者の方から2013年4月30日付の “Movie Prop Badges #14” の内容について、マニアック?な疑問・質問をいただきました。 私は各事象とも気付いてもいませんでしたが、こういうディープなところに興味を持つのは 『コレクターの極み』 ですね。
 さて、最初の疑問は、次の画像の背景になっているNYPD:ニューヨーク市警察のショルダーパッチのイラストに対するもので 「これ、最初の画像のパッチ素材もスケールのアームだけ省略されてませんかね」 ということです。 この記事はポリスドラマ“ブルー・ブラッド”の劇中で使用されているショルダーパッチがプロップ仕様になっているというものでしたが、読者はさらに、画像の中央に配されたショルダーパッチのイラストの市章上部にあるスケール(天秤)のアーム(横棒)がないことに気付いたのでした。
 この画像にあるショルダーパッチのイラストが.....(追記:左にいる三男Jamieが逆焼きになっています)


 右側はオフィシャルのショルダーパッチのイラストですが、確かに左側の先の画像と同じイラストにはスケールの横棒がない......おまけに市章上部の5つ星を配したシェブロン部分もホワイトではない.......でもこの横棒なしイラストはサイトで複数回見かけます......??


 また、「 思うに、撮影途中でスタッフによるユニフォーム横流しや紛失などが度々あって…な感じではないでしょうか」 というご意見が添えられていましたが、私の米国の知人でバッジコレクターの映画関係者によると、あちらの撮影現場の管理はかなりシビアで、プロップ(小道具)についても製作会社の自前やプロップ・レンタル業者などを使用する場合、俳優さんが身に着けるものは氏名とナンバーを直接タグなどに記し、スタントやエキストラの分にも全てにナンバーが付けられ台帳(現在はコンピューター)管理されているとのことでしたので、盗難というよりも、市へ支払うコミッションなどのこともあり実物同様のものを使用せず、限りなく実物に近いプロップ仕様にしているということもあるのではないでしょうか??
 私も、ブルー・ブラッドなど映画・ドラマで使用されたムービー・プロップのパッチなどはお宝にしたいので、探したのですが見つからないのは厳しい管理のせいかもしれません.....(公開・放映終了後に、衣装ほかプロップ類をチャリティー・オークションにかけ放出することも多いのですが、高額になってしまうので入手は難しいようです.....)。

 次に 「NYDC(Correction)とかEnvironmental Policeのパッチ、どうしてスターとスケールが省略されているかご存知ですか? 調べても全然分からなくて…」 というものですが、この回答を得るには、米国の友人・知人やNYPD現役・退職オフィサーのお世話になり、完全とは言えませんが、だいぶ解明することができました。
 最初にNYDC (New York City Department of Correction:市矯正局=拘置所?)のショルダーパッチですが、確かに市章の上部のシェブロンに5つの星(ニューヨーク市を構成するブロンクス、ブルックリン、マンハッタン、クイーンズ、スタテンアイランドという5つの行政区を表す)と、その上部に法の象徴を表すスケール(天秤)が除かれています。調べてみるとNYPDにおいてショルダーパッチが採用されたのは1970年5月 (1996年9月までは右側のみ着用) からですが、少しおいて1974年頃NYCDにおいても丸型のパッチからNYPDソックリさんのパッチを採用したのだそうです。しかし、当時のNYPDからソックリすぎるとの苦情 (教えてくれた退職NYPDオフィサーによる表現) を受けデザインを少し変更しつつ現在に至ったらしい?とのことですが、NYDC関係者によると、5つの行政区以外からの移送者もあり得るし、法を直接判断する組織ではないということもあり、また、NYPDと区別 (制服などもソックリ) するため1996年9月からはパッチのトリム(縁取り)もNYDCのシンボルカラーであるオレンジにした…..とのことでした......。


 しかし、NYDCのフラッグ(旗)の説明には 「市章の周りに5つの行政区を表す星を配する」 とあります….?


 ニューヨーク市には独自の法執行機関が15もあり (それでも1995年には市議会などの再三の指摘によりハウジング(公営住宅)とトランジット(主に地下鉄)ポリスをNYPDに統合しています)、それぞれ武装した司法警察職員を擁しており、ほぼ制帽・制服おまけにバッジまで似かよっていますが、NYPDが1970年にショルダーパッチを採用した時点では、ソックリ過ぎると苦情の一つも言ったのでしょうか?で、NYDC側としてもプライドを保ちつつ善処してきたということでしょうか…..!?

 次に、NYEPD (New York City Environmental Police:環境警察?)ですが、その後 Bureau of Water Supply Police/ Aqueduct Police(水道局警察?) などを経て、現在NYDEPP (New York City Department of Environmental Protection Police:市環境保護警察?) 主に市水道供給システムを守るための水質汚染や環境保護を目的とした警察組織となっているようです。パッチも当初はNYDCのように5つ星とスケールを除いたものだったようですが、現在ではNYPDソックリになっています。


 先に触れましたが、ニューヨーク市には、法執行組織が15も別々にあり、なかにはSanitation Police (廃棄物や不法投棄の取締り)やHomeless Services Police (ホームレスの保護・取締り?)などもあり、市議会などから効率化のため、たびたび統合・廃止の指摘を受けているようですが、ポリスコレクターとしては興味深いですね。


※Remonさん、これくらいでお許しください......!?

☆☆追記です!NYPDをシリアスに描いたポリスドラマ ”BLUE BLOODS”(邦題:ブルー・ブラッド NYPD 正義の系譜) ですが、本国では好評の内にシーズン5を放送中ですが、我が国ではDVDがシーズン2までしか出ておらず、発売元のパラマウント・ジャパンにメールで問い合わせたところ、「現在のところシーズン2以降をリリースする予定はありません」 とのことでした......シーズン2まで見せておいて、そりゃーないですよね!観たい皆さん、パラマウント・ジャパンにリクエストしましょう!!
https://www.remote-system.com/phejfaq/contact.html
  

Posted by Kent Space at 16:31Comments(3)Kent CollectionFrom U.S.A.Movie & TV

2014年10月16日

やっていました.......!?

 「やってみました.....!?」 とLAPD風?ブランクバッジの記事をブログに掲載したと思ったら、同じ業者?が 「リーサルウエポン・リッグス・バッジを作ります」 と出品していました.....しかも、映画のバッジ登場画像 (既報)と、さらに、バッジの裏側に 『アヤシイ記載まで』......さっそく 「やってみようかな.....!?」



  

Posted by Kent Space at 13:36Comments(0)Movie & TV

2014年10月12日

やってみました......!?

 eBay で LAPD シールドのブランクバッジがイタリアの業者から出品されていたので、プロップ仕様で ”面白い” と購入してしまいました。 届いて早々遊んでみましたが、文字をレイアウトするのもメンドーなので、実物画像からプリントアウトして貼ってみました......画像だと写り込みなどで鮮明ではないためイマ3?の出来でしたが薄目ではゴマカセル.......!?(修正:ナンバー右下がりが気になったので、リッグスナンバーにしてみました)



  

Posted by Kent Space at 16:11Comments(0)Kent Collection

2014年10月10日

P 226 X-FIVE

 10挺目の銃を購入してしまいました.....もちろん米国の友人宅に保管してもらっているのですが、年に数回しか触れられないのに.......!?
 今回購入した銃は ”P 226 X-FIVE Allround (9mm口径) ” です。 以前グアム島に初期型のP 226を預けていたのですが、そのアキュラシは驚嘆するほどの正確さでしたので、是非欲しい銃でした。
 これでSIGは516 Patrol Rifle、1911 Stainless、1911-22 に次ぐ4挺目となります。 価格は516 Patrolの$1,719に次ぐ$1,696というメーカー価格ですが、友人がUSスチールチャレンジの賞品として授与されたものを引き取ったため、お買い得価格で入手できました。
 現役ポリスオフィサーの友人のお陰で17ラウンドマガジン付ですが、さて、逢えるのはいつになるのか......!?
Photo by SK


  

Posted by Kent Space at 22:20Comments(1)From U.S.A.

2014年10月09日

Non-Stop...報告

 過日 ”Non-Stop” (邦題:フライトゲーム)を観てきました!
 まだ上映中ですので内容には触れませんが、FAMSのプロップバッジは画面に何度か登場し、もちろん実物どおりではありませんが比較的良くできているように見えました。
 本作のFAMSプロップ・バッジは既成のレプリカを使用したものではなく、と言って小道具係のやっつけ仕事バッジでもなく、9月10日付けで既報の実物バッジと比べてもソフトエナメル仕様ですが、雰囲気は十分でているのではないでしょうか。 中央のDHS章はデザインを変えてありハードエナメル仕様ではなくシール貼りのように見えますが、OKではないでしょうか。



 さて、読者からのコメントで、11月7日から全国公開される、”Sabotage”(邦題:サボタージュ)はアーノルド・シュワルツェネッガー主演でDEAのエージェント役とのことで、「DEAバッジを取り上げてください」 とのリクエストがありました。 監督がLAPDフリーク御用達の『エンド・オブ・ウォッチ』のデヴィッド・エアー監督とのことで、派手なアクション・オンリーではなく、サスペンス的要素もあるとのことですので楽しみではありますが、まずは、観賞してプロップバッジを見てからにしましょう......!?

https://www.youtube.com/watch?v=NRx0Zvjg9-k 

※お知らせ:本ブログは、サイドバーにある 『読者登録』 をする事で、このブログの新着エントリーをメールで知らせてくれるようです。 更新アップの遅い我ブログですが、気長にお待ちいただければ嬉しいです。  

Posted by Kent Space at 16:09Comments(7)Movie & TV