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Posted by ミリタリーブログ at

2016年10月30日

もったいない!?

 2015年5月8日付の当ブログ記事で、ロサンゼルス市警察のイシューバッジの納品メーカーが2009年9月以降サンバッジ社(以下サン社)からエンテンマン・ロビン社に変更になり、ポリスオフィサー・ディテクティブ・サージャントの各ランクを2013年まで製造・納品し、2013年以降にサン社が再度契約を取り戻し現在に至っているらしい.....とお伝えしました。 これも既報ですがそれ以前の2006年には全リザーブオフィサー用の60000番台バッジ変更時もブラッキントン社におよそ600個以上のバッジを発注していましたが、なぜそれまで30年以上契約を維持していたサン社が短期間とはいえ契約を失ったかは 『知る人ぞ知る』 です.....!?

 さて、次の画像は上記の話とは関係ない?のですが.....最近サン社オンタリオ工場を見学したコレクターが撮影したものとのことで、不良品と思われるバッジ達を原材料に戻すため、もったいなくも?切り刻んだ後の悲しいお姿です。 現在、バッジ製造・納品業者との契約では不良品や回収バッジなどは切り刻み原材料に戻すこととなっているようですので、これが本来の姿ではあるのですが.....!?


  

Posted by Kent Space at 18:44Comments(12)From U.S.A.

2016年10月10日

連邦系法執行機関(フェデラル・ロウ・エンフォースメント)#4

 さて、次の画像は連邦系機関の男女職員で、お揃いのユニフォームシャツ&タイにスモーキーハットのいでたちですが、違いが判りますでしょうか?


 左の女性職員のバッジとパッチが見えない......?
 それでは、次の画像ではいかがでしょうか?


 スモーキーハット、ユニフォームとパッチは全く同じものですが、2カ所異なっていることに気づかれたと思います。それは、右側の職員のバッジがイーグルトップシールドであることとリグ(腰回り)に拳銃を携行していることです。
 次の画像は彼らが所属するU.S. デパートメント・オブ・ザ・インテリア(米国内務省:以下内務省)管轄の連邦機関のアメリカ・バイソンをあしらったロゴとパッチのデザインです。


 そーなんです!? 彼らは内務省管轄のU.S. ナショナル・パーク・サービス(国立公園局:以下NPS)のパーク・レンジャーなのですが、非武装のレンジャーは主に米国内にある413カ所の国立公園を訪れるビジターへのサービスや公園・施設の保護・保守・運用などを正雇用、季節雇用とボランティアなどで携わっています。
 武装した制服パーク・レンジャーは、連邦系法執行機関の一つとして国立公園内におけるビジター及びNPS職員の保護や犯罪の防止などに当たります。
 次に画像Aは非武装のパーク・レンジャー用で約14代目にあたる1970年制定の現行バッジでピンバック、24Kゴールドフィルドでブラッキントン(以下VHB)社製でバッジナンバーは裏面に刻印、Bが1995年に制定された法執行制服パーク・レンジャー用で同じくピンバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、Cは国立公園における犯罪捜査などにあたるスペシャルエージェント用でクリップバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、Dはクリミナル・インベスティゲーター用でクリップバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、主にNPSの内部および民事請求の調査などを行っているようです。なお、CとDは私服捜査官です。


 米国の法執行機関ではよくあることですが、大統領就任式典や創立周年など該当期間のみ着用する記念バッジを作製しますが、NPSにおいても関係者限定で自費購入できます。
 左側は2000年のミレニアム記念バッジ、真中は1916年NPS創立から今年2016年で100周年の記念バッジ、右端は法執行パーク・レンジャー用の100周年記念バッジ、全てピンバック、24KゴールドフィルドでVHB社製です。
 


 と......ここまでで終わらせるつもりでしたが.....そーもいかなくなりました.....内務省管轄の法執行機関がまだまだあるのです......しかもNPS所属などなど.....!?
 米国の内務省は、他の国の内務省(戦前の日本も)のように国の治安維持・防諜・警察全般をつかさどるのではなく、主に連邦政府における環境保全機関として機能しているようです。
 NPSは内務省管轄で国内414カ所の国立公園を所管していますが、特別地区(ワシントンD.C.、ニューヨーク市、サンフランシスコ市)にあるメモリアル公園などはUSパーク・ポリス(米国公園警察)が管轄しているようですが、そればかりではなく、大統領、国務長官や訪問する要人の警護に関する任務もあるようなのです.....米国の法執行機関は独特で解釈するのが難しい......!?
 バッジはVHB社製です。


 さらに、内務省管轄の法執行機関は続く......!?
 内務省管轄のUSフィッシュ&ワイルドライフ・サービス(米国魚類&野生生物局)
 魚類や野生生物の自然生息地における保全・保護にあたる組織の法執行機関のパッチ&バッジです。


 さらにさらに、内務省管轄のビューロー・オブ・インディアン・アフェアーズ(先住民関連局)に所属する法執行機関があります。
 主にネイティブ・インディアンの居留地警察の指導や犯罪捜査などにあたっているようですが、バッジとパッチだけで失礼します。


 バッジが似ているだけですが、内務省・水資源局所属でカリフォルニア州ほか広大なエリアに水を供給している”フーバーダム”の警備にあたっている法執行機関もありました。


 モノクロですが内務省土地(公有地)管理局のスペシャルエージェントバッジでVHB社製です。


 内務省全般にかかわるオフィス・オブ・インスペクター・ジェネラル(内務省監察総監室)スペシャル・エージェントバッジもVHB社製です。


 さてさて、これで終わらせようとしましたが......。
 公園ではなく国有森林が.....米国農務省管轄のUSフォレスト・サービス(米国森林局)のレンジャーがNPSと同じように、通常フォレスト・レンジャーと法執行レンジャーやスペシャルエージェントが存在しているようです。
 まずは、通常の非武装フォレスト・レンジャー、マスコットはスモーキー・ベアです。


 続いて法執行フォレスト・レンジャー、バッジはVHB社製(読者から中段右端の100周年記念バッジはシンボルアート社製とのご指摘がありましたので訂正追記します)。


 最後に、NPSのパークレンジャーとほぼ同じユニフォームなのが驚きなので取り上げてしまいましたが、こちらは米国陸軍省が管轄する、USアーミー・コープス・オブ・エンジニア(米国陸軍工兵隊)にNPSレンジャーと同じような組織がありました。
 どうも(自信がない)、主に国有の湖などを保護・管理している組織のようです.....? そのレンジャーたちは訪れるビジターへの案内などのサービスに当たっているようですが、武装はしていないようです.....!?


 いやーッ、アメリカは広いだけじゃないですね......とても深~いです.....!? このほかに、国ばかりではなく州、群や市などが所有する公園にも独自にパーク・レンジャーなどが組織されているのです。
 そして.....NPSを調べているうちにパーク・レンジャーをリタイアした方と知り合いになり.....!?


  

Posted by Kent Space at 18:00Comments(11)Kent CollectionFrom U.S.A.