Kent Space

退職されてしまったんですか･･｡てっきり初の女性ＣＨＩＥＦが誕生するのかと思っていました。

KIKUさんへ： LAPDの友人も期待していたようですが、ビデオの中でも「リザーブ・オフィサーとして協力したい」ということですので、今後もユニフォーム姿が見られるかもしれません。

初めまして、いつもブログ楽しく拝見させていただいてます。

LAPDで支給される拳銃についてお伺いしたいのですが
2015年08月25日のSOUTHLAND.....#2でのコメントにて
「アカデミー入所時にグロック22を支給される」と仰っていました。
ではLAPD公式サイトにて紹介されている、その他の拳銃についてはどうなのでしょうか。
映画End of Watchでも撮影に使われているのはグロック22であるにも関わらず、台詞ではグロック19が支給されると言っておりましたが……。

KNSTさんへ： コメントありがとうございました。

現在LAPDアカデミー入所時に支給（正確には貸与で、卒業できなかった場合及び退職時には返納しなければなりませんが、円満退職の場合は購入することも可能です）されるサービスガンはグロック22と17で、どちらかを選択できますが1997年発生のノースハリウッドシュートアウト以降9mm口径弾のマンストッピングパワー不足が叫ばれて以降は40S&W弾使用の22を希望するカデット（生徒）がほとんどとのことです。

LAPD公式サイトに掲載されているその他指定されているハンドガンは自費で購入・携帯が可能なもので、その場合はアカデミー入所時に貸与されたガンからの変更届が必要です。

LAPDでは1988年からアカデミー入所時貸与されるサービスガンは9mm口径のベレッタ92F/FSでしたが2002年に就任した前LAPDチーフ・ブラットン氏以降グロック17に変更されています。
ちなみに2014年にNYPDコミッショナーに返り咲いたブラットン氏は1992年ボストン市警察及び1994年第一期NYPDのコミッショナー就任時にもサービスガンをそれまでのリボルバーガンからグロック17に変更しています。

なお、映画End of Watchでのセリフ誤りについては、本ブログ2014年5月31日付”End of Watch mistakes”で、またノースハリウッド・シュートアウトについては2013年10月11日付"LAPD Museum"で取り上げていますので、参考にしてみてください。

大変参考になりました、ありがとうございます。

以前のブーツに引き続きご質問すいません。
これも以前から気になっていたのですが、ユニホームを着用するオフィサーが、冬季などに着用するDUTYジャケット？ウインタージャケット？正式名称がわからないのですが、あのジャンバータイプの物の胸、肩の4カ所にlapdボタンをつけると思いますが、最近lapdの画像をみていると肩2カ所のみにつけている方や胸2カ所のみにつけている方など、いろいろな画像があり、オフィサーの流行りなのか疑問に思いました。また両腕のランク、年功、所属部門のパッチ、バッジ、バッジパッチなど、フルでつけている方、一部のみの方、何にも付けないで、バッジのみの方など、バラバラで良く分かりません。知恵を頂きたいです。

吉川さんへ：

まず、LA市は年間を通してとても温暖で、しかも湿気がなくカラッとした気候で冬期でも太陽がある日中は半袖でもＯＫですが、朝晩は夏でも冷え込むこともありますので長袖やジャケットが必要なこともあります。

さて、LAPDのクラスA・Bユニフォームシャツ着用時のオフィシャルジャケットも以前はレザー（皮革）製やタイタンクロス製のヘビーなものを着用していましたが、2012年頃採用された現行のジャケットはソフトシェル（裏がフリーズ状）タイプになり軽量化が図られました。 レザージャケットは主にモーターサイクルオフィサーが着用していましたが、これにはエポーレットもフラップ付ポケットもなかったためメタルボタンは必要ありませんでした。

その後採用されたタイタンクロス製ジャケットでも初期タイプはエポーレットがなくフラップ付下部ポケットも表面が黒色のスナップ仕様でメタルボタンは必要ありませんでしたが、その後に採用された薄手タイプはエポーレット付であったため2個のメタルボタンは必要でしたが、メーカー違いによるものなのか、フラップ付下部ポケットは表にスナップボタンがないタイプ、表面黒色スナップ仕様でメタルボタンの必要ないタイプとメタルボタンが必要なタイプもあったようです。

次にクラスA・Bユニフォームシャツ着用時のオフィシャルジャケットへの各種パッチの取付けですが、LAPDのレギュレーションではランクインシグニア及びシェブロンパッチのみで、トラフィック（交通）部門のオフィサーが取付ける中央にグリーンクロスのあるトラフィックショルダーパッチをモーターサイクルオフィサーも含め取付けません。なお、サービスストライプについては原則として取付けないようです。
バッジパッチについては、LAPDではセカンドバッジは携帯用のフラットバッジのみ許可されていますので、いちいち付け替える手間を考慮し、最近ではバッジパッチも認められるようになったようですが、アカデミー賞などのイベント警備、表彰式や葬儀出席時などはブレストバッジの着用が義務付けられています。

現行のソフトシェルタイプのオフィシャルジャケット（Blauer社製）は、エポーレットは別部品として付属していますが、原則としてPOランクからサージャントランクは取付けないためメタルボタンは必要なく、ルテナントランク以上からエポーレットを取り付けているようですのでメタルボタンが必要になります。また、ポケットはジップタイプでフラップもないためメタルボタンは必要ありません。

ちなみに、バイクパトロールオフィサーが着用するポロシャツやジャケットなどは届け出のみで認められるようなので、以前はパッチを取付けていましたが、現行ではシルクプリントになっているようです。

余談ですが、友人のベテランサージャントに言わせると、最近はクラスAユニフォームシャツ着用時にもネクタイが義務付けられなくなったほか、公示のないまま知らないうちに部門別ジャケットなどが現れたり変更になったりと全体的にレギュレーション遵守が緩くなったようだと嘆いていました.....!?