2014年11月05日
NYPD Badeg History.....
さらにNYPDつながりで、そのバッジ達の歴史を探ってみました。
NYPDは1845年に創設されていますが、現在ユニフォームド・オフィサー約34,500名を擁する全米一の組織となっています。人口当たりにすると、現在市民約244人に1名の制服警察官数となり、警視庁の約309人に1名より多く、LAPDの約378人に1名よりはるかに多くなっています。
バッジの歴史も1845年の創設から始まり、オフィサー・ランクは現行が7代目で、ディテェクティブ・ランクとなると、なんと13代目になります。
いただいた画像を加工したものですが、上段は左がオフィサー・ランク、右がディテェクティブ・ランクのヒストリカル・バッジ達で、下段は現行の全ランク・バッジ達です。

現行ディテェクティブ・ランクバッジも1930年代の写真を見ると、ナンバー・サイズがオフィサーランクと同じように大きく、またブルーハードエナメルが付されていないバージョンもあったようですが、剥離してしまったものか、もしくは故意なのかは不明です。

NYPDは1845年に創設されていますが、現在ユニフォームド・オフィサー約34,500名を擁する全米一の組織となっています。人口当たりにすると、現在市民約244人に1名の制服警察官数となり、警視庁の約309人に1名より多く、LAPDの約378人に1名よりはるかに多くなっています。
バッジの歴史も1845年の創設から始まり、オフィサー・ランクは現行が7代目で、ディテェクティブ・ランクとなると、なんと13代目になります。
いただいた画像を加工したものですが、上段は左がオフィサー・ランク、右がディテェクティブ・ランクのヒストリカル・バッジ達で、下段は現行の全ランク・バッジ達です。

現行ディテェクティブ・ランクバッジも1930年代の写真を見ると、ナンバー・サイズがオフィサーランクと同じように大きく、またブルーハードエナメルが付されていないバージョンもあったようですが、剥離してしまったものか、もしくは故意なのかは不明です。

Posted by Kent Space at 13:33│Comments(3)
│From U.S.A.
この記事へのコメント
Kent Speace様
質問させてください。
NYPDのデパートメントイシューバッジのHMは、バッジ裏面にプレートを溶接する技法が採られていたと認識しているのですが、最近はダイ形成からHMが入れられているものが採用されているのでしょうか?
その新型HMのデパートメントイシューバッジのオファーを頂いており、悩んでおります。
是非お知恵をお貸しください。
よろしくお願いいたします。
質問させてください。
NYPDのデパートメントイシューバッジのHMは、バッジ裏面にプレートを溶接する技法が採られていたと認識しているのですが、最近はダイ形成からHMが入れられているものが採用されているのでしょうか?
その新型HMのデパートメントイシューバッジのオファーを頂いており、悩んでおります。
是非お知恵をお貸しください。
よろしくお願いいたします。
Posted by てつを at 2018年09月09日 12:40
てつをさんへ: コメントありがとうございました!
NYPDでは1960年代頃までは、契約メーカーに作製させたダイをPDが保管し次の契約メーカーに貸し出しイシュー(支給)バッジを製造させていたと言われており、そのクオリティは高く裏面には必ず製造メーカーのHMが別部品貼り付けもしくは刻印されていたようです。また、現在でもルテナント以上のハイランクのイシューバッジには裏面にナンバーが別部品貼り付けもしくは刻印されています。
しかし、1970年代に入りNY市が慢性的な財政危機に陥りPDの装備品などの予算までが削減され、その影響でバッジなども質ではなく納品価格に左右され『安かろう悪かろう』でダイも作り直されないまま、そのクオリティは悪くなるばかりであったと言われ、HMもなくなりました。
その後、PD支給の粗悪?バッジに飽き足らないオフィサー達が複数のポリスショップを通して、いわゆるセカンドバッジを私費購入し始めたとされていますが、同時に支給バッジ紛失によるペナルティを避けるためであったとも言われています。それ以前にもハイランク・オフィサーや退職記念などのバッジをティファニーなどに10~18Kゴールドで作製させたこともあったようです。
1980年代以降は、それまで許されていなかった映画やTVドラマでの実物仕様のプロップ(小道具)バッジもNY市にロイヤルティーを支払うことにより使用できるようになり、複数のメーカーが独自にダイを作製しそれらが映画関係者やオフィサーだけでなく一般のコレクターにまで多数流出したようですが、それをマスコミが取り上げたことにより、遂に2009年に流出させていたポリスショップが摘発され、その店主が 「ほとんどのNYPDオフィサーはイシューバッジは保管しセカンドバッジを着用している!」 とマスコミのインタビューで発言したため、当時はPD本部ばかりでなく各オフィサー共済会までが弁明させられたようです。
この騒動?を受け現在ではプロップやセカンドバッジには裏面に 『REPLICA』 と刻印されているとのことですが、オフィサーが私費購入するものまで刻印されているかは不明?です。
さて、ご質問の最近のNYPDイシューバッジ事情ですが、複数のメーカーが予算に応じ数年交代で契約しているようなので、現在どのメーカーがイシューバッジを製造・納品しているかの情報はありません。 また、HMの有無や仕様についてもメーカーにより異なるようですので、一概に判断することは難しいのではないでしょうか。
さらに、現在でもイシューバッジが流出することはまれなことと思われますので、複数の過去・現在の納品メーカーがイシューバッジのダイを所有しているためコレクター市場に出回っている多くのNYPDバッジは 『イシューバッジと同等品?』 なのではないでしょうか.....?
なお、私はNYPDバッジについては、1960年代までのバッジしかコレクションしていません。
NYPDでは1960年代頃までは、契約メーカーに作製させたダイをPDが保管し次の契約メーカーに貸し出しイシュー(支給)バッジを製造させていたと言われており、そのクオリティは高く裏面には必ず製造メーカーのHMが別部品貼り付けもしくは刻印されていたようです。また、現在でもルテナント以上のハイランクのイシューバッジには裏面にナンバーが別部品貼り付けもしくは刻印されています。
しかし、1970年代に入りNY市が慢性的な財政危機に陥りPDの装備品などの予算までが削減され、その影響でバッジなども質ではなく納品価格に左右され『安かろう悪かろう』でダイも作り直されないまま、そのクオリティは悪くなるばかりであったと言われ、HMもなくなりました。
その後、PD支給の粗悪?バッジに飽き足らないオフィサー達が複数のポリスショップを通して、いわゆるセカンドバッジを私費購入し始めたとされていますが、同時に支給バッジ紛失によるペナルティを避けるためであったとも言われています。それ以前にもハイランク・オフィサーや退職記念などのバッジをティファニーなどに10~18Kゴールドで作製させたこともあったようです。
1980年代以降は、それまで許されていなかった映画やTVドラマでの実物仕様のプロップ(小道具)バッジもNY市にロイヤルティーを支払うことにより使用できるようになり、複数のメーカーが独自にダイを作製しそれらが映画関係者やオフィサーだけでなく一般のコレクターにまで多数流出したようですが、それをマスコミが取り上げたことにより、遂に2009年に流出させていたポリスショップが摘発され、その店主が 「ほとんどのNYPDオフィサーはイシューバッジは保管しセカンドバッジを着用している!」 とマスコミのインタビューで発言したため、当時はPD本部ばかりでなく各オフィサー共済会までが弁明させられたようです。
この騒動?を受け現在ではプロップやセカンドバッジには裏面に 『REPLICA』 と刻印されているとのことですが、オフィサーが私費購入するものまで刻印されているかは不明?です。
さて、ご質問の最近のNYPDイシューバッジ事情ですが、複数のメーカーが予算に応じ数年交代で契約しているようなので、現在どのメーカーがイシューバッジを製造・納品しているかの情報はありません。 また、HMの有無や仕様についてもメーカーにより異なるようですので、一概に判断することは難しいのではないでしょうか。
さらに、現在でもイシューバッジが流出することはまれなことと思われますので、複数の過去・現在の納品メーカーがイシューバッジのダイを所有しているためコレクター市場に出回っている多くのNYPDバッジは 『イシューバッジと同等品?』 なのではないでしょうか.....?
なお、私はNYPDバッジについては、1960年代までのバッジしかコレクションしていません。
Posted by Kent Space
at 2018年09月10日 18:40

Kent様
お忙しい中ご回答いただき、ありがとうございました。
是非ともKent様のNYPDコレクションを拝見したいものです。
お忙しい中ご回答いただき、ありがとうございました。
是非ともKent様のNYPDコレクションを拝見したいものです。
Posted by てつを at 2018年09月12日 08:16