2018年03月18日

LAPD シリーズ7バッジ!?

 1930年代末のLA市の新聞に、1923年から約17年間使用されていたLAPDのシリーズ5バッジのデザイン変更についての記事が掲載されていました。



 記事によると 「デザイン変更については10年近く検討されてきたが、遂に新バッジのデザインが警察員会と市議会の承認を受け正式に採用され、今後製造契約業者についての入札を求めるよう指示した」 となっているようです。
 さらに、新デザインは盗用されないよう著作権登録することをうながしているようです。 というのもシリーズ5のゴールドカラー・イーグルトップ・ティアドロップ・バッジは多くのPDにも採用されたばかりか、第35・37チーフ・J. デェイビスが悪名高き “JUICE BADGE”(ジュースといっても飲み物ではなく、職権バッジとでも言いましょうか) と呼ばれた ”LIEUTENANT DETECTIVE” ランクタイトルバッジをオフィサー以外の民間人(著名人や高額納税者など)に7000個以上与えたため混乱を生じたことがあったようです。 現在でも多くのシリーズ5の”LIEUTENANT DETECTIVE” ランクタイトルバッジがコレクター市場に出回っていますが、実際にオフィサーに支給されたバッジは3桁の若いナンバーのみで、それ以上のナンバーはジュース・バッジと言われています。
 さて、話は新聞記事に戻りますが、新デザインと言っても実際に採用されたデザインよりもランクタイトルの両端が違っていますね..... それにしてもイラストのデザインがそのまま採用されなくて良かったと思うのは、私だけではないのではないでしょうか!?

 さて、めでたく?第39代チーフ・A. ホフマン時の1940年にデザイン変更された現行のシリーズ6バッジですが、10年間の検討時期には製造までされたが支給されずに終わった幻のシリーズ5.5バッジと呼ばれるダイアモンド・シールドの小型バッジもありました。
 また、こぼれ話ですが、1940年採用時に著作権登録までしたシリーズ6バッジのデザインですが、その後28年近くは他のPDなどに真似をされることもなく過ごせたようですが、1960年代後半に著作権の更新登録をしようとしたところ、既に版権が失効していたことが判明したため、1971年には第一号としてビバリーヒルズ市警がツートーンカラーのオーバルシールドにシティーホールを配したバッジを採用しています。 その後は皆さんご存じのとおり現在までに数えきれない類似デザインのバッジが全米で採用され続けていますが……そろそろデザイン変更されシリーズ7バッジが登場してしまうのでしょうか??
  

Posted by Kent Space at 19:28Comments(3)From U.S.A.