2018年12月08日
Old & New S.W.A.T. !?
読者から次のコメントをいただきました。
『私はLAPDファンであるとともに2003年公開の映画SWATのファンですが、現在スーパードラマTVで放送されているSWATにも期待していたのですがKent さん言うところのディテールなどがイマイチに見えてしまうのですが、ぜひブログで取り上げてください!』
私は次のようにお答えしました。
『私の世代は1975~1976年まで放送されていたTVシリーズの『初代S.W.A.T.』ですが、それをリスペクトした2003年公開の映画『S.W.A.T.』もLAPD S.W.A.T.の協力によりバッジ以外は観られる内容でした。
そこで2017年から放送されているTVシリーズの新『S.W.A.T.』ですが、LAPDファンさんのおっしゃるとおり、LAPDフリークから見るとディテール的にイマイチの感があり、第一話を見ただけで以降興味を失いました。
しかし、ご要望もありましたので近々取り上げてみたいと思いますが、『小言幸兵衛』になってしまいそうで.....「どうなることやら?」ではあります。』
ということで、各S.W.A.T.を取り上げてみたいと思いますが、いつものとおり私見ですので、気に障った方は悪しからずお許しください.....。
まず、TVシリーズ初代S.W.A.T.は世代的にご覧になっていない方が多いと思いますが、米国PDで初めての ”特殊戦術部隊” としてLAPDに誕生したS.W.A.T.は、1969年発生の ”ブラックパンサーズ立てこもり事件” を制圧したことにより全米にその名を轟かせましたが、その後ABCテレビで放送され、そのテーマ曲とともに人気を博しました。
しかし、正式なLAPDの協力が得られなかったのかWCPDという設定になっており、バッジもイーグルトップ・ティアドロップタイプでした。
その後、初代を観て育ったといえる世代が2003年にリメイクしたのが、映画S.W.A.T.で、初代のテーマ曲も活かされ初代を知る私にとっては 「涙ちょちょぎれる(古ッ)」 思いで観賞しました。 また、この映画はLAPD S.W.A.T.の協力のもと俳優達にLAPDアカデミーに隣接するSWATトレーニング施設においてタクティカル指導を行うなど、テクニックや装備などは完璧と言えるものでした。 映画の冒頭は1997年に発生した ”バンク・オブ・アメリカ・シュートアウトモドキ?の事件から始まりますが、本筋の事件自体は「有り得ない」内容でしたけれど初代S.W.A.T.ファン達の胸を躍らせる出来栄えだったのではないでしょうか。
ただし、LA市にロイヤリティーを支払わなかったため、一部分?については 『残念な』 部分もありました。
次の画像は上段が初代 (左からホンドー隊長:スティーヴ・フォレスト、ルカ:マーク・シェラ、ディーク・ケイ:ロッド・ペリー、TJ:ジェームズ・コールマン、ジム・ストリート:ロバート・ユーリック)、中段が2003年映画そして下段が新S.W.A.T.ですが、装備などが変遷しているのが分かります。
次にホンドー隊長は、初代(左)のランクはルテナントでしたが、映画(中)・新TV(右)はサージャントⅡになっています。 初代ホンドー隊長を演じたスティーヴ・フォレストとディーク・ケイ役のロッド・ペリーは映画にカメオ出演していました。
さて、読者のコメントにあった、TVシリーズ新S.W.A.T.ですが、2003年映画の版権を基にプロデュースされたとのことで、キャストの設定も映画に準じており 『残念な』 部分も引き継がれていました!?
次の画像は、ホンドー隊長ですが、映画はサミュエル・ジャクソンで新TVはシェマー・ムーアですが、デレク・モーガンに見えてしまうのは私だけでしょうか.....!?
映画と新TVの 『残念な』 共通部分として、ロイヤリティーをケチった?代償として実際のマークやロゴが使用できなかったため、LAPD S.W.A.T.のシンボルマークが右端の実物と異なっています。
次は、主人公のストリートを演じる映画のコリン・ファレルと新TVのストリート役のアレックス・ラッセルのBDUとショルダーパッチなどですが、映画はLAPD S.W.A.T.の協力を得ていますので、BDUは2003年当時に採用されていたトランスコム社の実物仕様と付属のパッチ類は実物を提供されていたほか装備類も実物と同じものでした。 一方新TVはというとBDUは現行のプレシジョン社G3 コンバットシャツ&パンツ似ですが入手できなかったようで別物でパッチも文字間にピリオドが付いています。
次の画像は、映画の劇中でオフィサーストリート用に何着か用意されたトランスコム社BDUに実物パッチ類を付けたものですが、映画終了後にイギリスのプロップ会社からオークションに出品されたもので、胸ポケットのマチ部分が実物と同じく縫い付けられています。
さらにA・Bクラスユニフォームシャツの右胸ポケットフラップに付けるステーションピンも上段新TVはメトロDv.のものですが、実際は下段のようにSWATピンを着用します。
そして最後にひけーしは....LAPDフリークとして最も気になるバッジですが、LA市にロイヤリティーを支払わなかったためと新TVは映画の版権を購入した関係か映画と同じデザインの実物のデザインとは異なるプロップバッジを使用しているようです。しかもなぜかナンバーまでが6を筆頭の5桁で現在ならリザーブオフィサーナンバーとなっています。
画像左は映画、中は新TVで使用されたもので、右端は別のドラマに使用されたプロップバッジですが、オーバルベースと文字フォントが少し異なるほかナンバーが4桁ですがナンバーフォントは同じようで、特にセンターのLAシティーシール風?は同じもののようです。 その周りの文字は ”DEDICATED TO SERVE” となっています。
さてさて、新S.W.A.T.はユニフォームシャツのエポーレットが浮いていることや、メトロディビジョンのS.W.A.T.ルームがSFチックであるとかナドナド.....やはり 『小言幸兵衛』 になってしまい細かいことをチクチクと述べてしまいましたが、LAPDフリークとしてつい 「細かいことが気になるのが僕の悪い癖.....by 右京」 ということで、新S.W.A.T.ファンの皆様方悪しからずお許しください。 アクションドラマとして見るには申し分ないのではないでしょうか。
最後は、やはり本物にかなうものはないですね!! 今夜は初代S.W.A.T.のテーマ曲を聴きながら一杯やりたいと思います。
Photo by LAPD
『私はLAPDファンであるとともに2003年公開の映画SWATのファンですが、現在スーパードラマTVで放送されているSWATにも期待していたのですがKent さん言うところのディテールなどがイマイチに見えてしまうのですが、ぜひブログで取り上げてください!』
私は次のようにお答えしました。
『私の世代は1975~1976年まで放送されていたTVシリーズの『初代S.W.A.T.』ですが、それをリスペクトした2003年公開の映画『S.W.A.T.』もLAPD S.W.A.T.の協力によりバッジ以外は観られる内容でした。
そこで2017年から放送されているTVシリーズの新『S.W.A.T.』ですが、LAPDファンさんのおっしゃるとおり、LAPDフリークから見るとディテール的にイマイチの感があり、第一話を見ただけで以降興味を失いました。
しかし、ご要望もありましたので近々取り上げてみたいと思いますが、『小言幸兵衛』になってしまいそうで.....「どうなることやら?」ではあります。』
ということで、各S.W.A.T.を取り上げてみたいと思いますが、いつものとおり私見ですので、気に障った方は悪しからずお許しください.....。
まず、TVシリーズ初代S.W.A.T.は世代的にご覧になっていない方が多いと思いますが、米国PDで初めての ”特殊戦術部隊” としてLAPDに誕生したS.W.A.T.は、1969年発生の ”ブラックパンサーズ立てこもり事件” を制圧したことにより全米にその名を轟かせましたが、その後ABCテレビで放送され、そのテーマ曲とともに人気を博しました。
しかし、正式なLAPDの協力が得られなかったのかWCPDという設定になっており、バッジもイーグルトップ・ティアドロップタイプでした。
その後、初代を観て育ったといえる世代が2003年にリメイクしたのが、映画S.W.A.T.で、初代のテーマ曲も活かされ初代を知る私にとっては 「涙ちょちょぎれる(古ッ)」 思いで観賞しました。 また、この映画はLAPD S.W.A.T.の協力のもと俳優達にLAPDアカデミーに隣接するSWATトレーニング施設においてタクティカル指導を行うなど、テクニックや装備などは完璧と言えるものでした。 映画の冒頭は1997年に発生した ”バンク・オブ・アメリカ・シュートアウトモドキ?の事件から始まりますが、本筋の事件自体は「有り得ない」内容でしたけれど初代S.W.A.T.ファン達の胸を躍らせる出来栄えだったのではないでしょうか。
ただし、LA市にロイヤリティーを支払わなかったため、一部分?については 『残念な』 部分もありました。
次の画像は上段が初代 (左からホンドー隊長:スティーヴ・フォレスト、ルカ:マーク・シェラ、ディーク・ケイ:ロッド・ペリー、TJ:ジェームズ・コールマン、ジム・ストリート:ロバート・ユーリック)、中段が2003年映画そして下段が新S.W.A.T.ですが、装備などが変遷しているのが分かります。
次にホンドー隊長は、初代(左)のランクはルテナントでしたが、映画(中)・新TV(右)はサージャントⅡになっています。 初代ホンドー隊長を演じたスティーヴ・フォレストとディーク・ケイ役のロッド・ペリーは映画にカメオ出演していました。
さて、読者のコメントにあった、TVシリーズ新S.W.A.T.ですが、2003年映画の版権を基にプロデュースされたとのことで、キャストの設定も映画に準じており 『残念な』 部分も引き継がれていました!?
次の画像は、ホンドー隊長ですが、映画はサミュエル・ジャクソンで新TVはシェマー・ムーアですが、デレク・モーガンに見えてしまうのは私だけでしょうか.....!?
映画と新TVの 『残念な』 共通部分として、ロイヤリティーをケチった?代償として実際のマークやロゴが使用できなかったため、LAPD S.W.A.T.のシンボルマークが右端の実物と異なっています。
次は、主人公のストリートを演じる映画のコリン・ファレルと新TVのストリート役のアレックス・ラッセルのBDUとショルダーパッチなどですが、映画はLAPD S.W.A.T.の協力を得ていますので、BDUは2003年当時に採用されていたトランスコム社の実物仕様と付属のパッチ類は実物を提供されていたほか装備類も実物と同じものでした。 一方新TVはというとBDUは現行のプレシジョン社G3 コンバットシャツ&パンツ似ですが入手できなかったようで別物でパッチも文字間にピリオドが付いています。
次の画像は、映画の劇中でオフィサーストリート用に何着か用意されたトランスコム社BDUに実物パッチ類を付けたものですが、映画終了後にイギリスのプロップ会社からオークションに出品されたもので、胸ポケットのマチ部分が実物と同じく縫い付けられています。
さらにA・Bクラスユニフォームシャツの右胸ポケットフラップに付けるステーションピンも上段新TVはメトロDv.のものですが、実際は下段のようにSWATピンを着用します。
そして最後にひけーしは....LAPDフリークとして最も気になるバッジですが、LA市にロイヤリティーを支払わなかったためと新TVは映画の版権を購入した関係か映画と同じデザインの実物のデザインとは異なるプロップバッジを使用しているようです。しかもなぜかナンバーまでが6を筆頭の5桁で現在ならリザーブオフィサーナンバーとなっています。
画像左は映画、中は新TVで使用されたもので、右端は別のドラマに使用されたプロップバッジですが、オーバルベースと文字フォントが少し異なるほかナンバーが4桁ですがナンバーフォントは同じようで、特にセンターのLAシティーシール風?は同じもののようです。 その周りの文字は ”DEDICATED TO SERVE” となっています。
さてさて、新S.W.A.T.はユニフォームシャツのエポーレットが浮いていることや、メトロディビジョンのS.W.A.T.ルームがSFチックであるとかナドナド.....やはり 『小言幸兵衛』 になってしまい細かいことをチクチクと述べてしまいましたが、LAPDフリークとしてつい 「細かいことが気になるのが僕の悪い癖.....by 右京」 ということで、新S.W.A.T.ファンの皆様方悪しからずお許しください。 アクションドラマとして見るには申し分ないのではないでしょうか。
最後は、やはり本物にかなうものはないですね!! 今夜は初代S.W.A.T.のテーマ曲を聴きながら一杯やりたいと思います。
Photo by LAPD
Posted by Kent Space at 18:53│Comments(2)
│Movie & TV
この記事へのコメント
失礼しました。こちらにお礼していませんでした。
取り上げていただきありがとうございました!
取り上げていただきありがとうございました!
Posted by LAPDファン at 2018年12月12日 17:24
LAPDファンさんへ: いかがでしたでしょうか?
こうして振り返ってみると2003年映画S.W.A.T.の良さを再発見し、DVDを見直してしまいました!
こうして振り返ってみると2003年映画S.W.A.T.の良さを再発見し、DVDを見直してしまいました!
Posted by Kent Space at 2018年12月13日 17:25