2015年06月21日

LAPDオフィサー達のこだわり.......

 まずは次の画像をご覧ください.....。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 何が言いたいのか解りましたでしょうか?
 画像はショートスリーブ(半袖)ユニフォームを着用しているLAPDの男女オフィサー達ですが、コマンダーからポリス・オフィサーランクまで共通している部分があります.......そーです!襟元にのぞくホワイトTシャツ(以下白T)なのです! 
 LAPDでは、半袖と近年許可になった長袖でのノーネクタイ時には白Tをのぞかせることが大前提となっています。 元々はミリタリーの服装からきているようですが、最近他のPDでは黒や紺色のシャツをのぞかせているのを見かける中、LAPDでは 『白』 でなくてはならないのです! とは言え、月に一回ある分署ごとのインスペクション(点検)、イベント警備、葬儀出席時などでは長袖にネクタイ着用のクラスAが必須ですので、通常勤務時のことにはなるのですが…..この白T、ただのアンダーウエア(下着)という訳ではなく、首周りの締まりがよく、より高く、そしてよーく見えなければなりません!
 当然、お洒落なオフィサーはメーカーやデザインを選定しているようですが、このカッコいい白T、ミリタリーイシューのものも洗濯などによりネックが伸びてしまい 「下着がのぞいてますよ!?」 状態になってしまうことがあるようですが、その中でも現在Jockeyで扱っている “Mock neck” というタイプ、その説明に ”our mock neck is perfect for under uniforms”(モックネックはユニフォームの下に最適です)とあるとおり、ネックの締まりがタダモノではありません!? しかし、残念ながら、このモックネック白T、ネットを検索してみても国内で取り扱っているところは見つかりませんでした。 (上の画像・最下段真中のオフィサーは長袖で開襟仕様ではないようですが、白Tはハイネック状でよーく見えてます.....どこのメーカーなのでしょうか?)
 LAPDでも例外があるようで、マウンテッド・ユニット(騎馬隊)のオフィサーだけはクラスBユニフォーム時に白Tではなく黒Tが黙認?されているようです。 ちなみに、画像の美人オフィサーは現LAPDチーフ・ベックのご息女です。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 SWATとMETROの濃紺色BDU、他のユニットの黒色BDUとエアサポートDのフライトスーツの場合は黒Tで、バイクパトロールのポロシャツの場合は白T派と黒T派があるようです。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


LAPDオフィサー達のこだわり.......


 LASDも開襟時には白Tですね。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 しかし、LAXPD(LAエアポートPD)は両方ありのようです.....。 画像左のオフィサーの白T下部にチラッと見えてる紺色は、ユニフォーム・シャツの下に着用しているボディーアーマーです。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 ベテランオフィサー達、BDU(薄手の5.11社製?)もありでそれぞれですが左端のオフィサーの白Tの露出具合がイマイチかも.....!?
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 大前提などと言ってしまいましたが、次の画像中に一人だけ 『裏切り者?』 がいるようです......。 また、今時、長袖ネクタイ着用のクラスAでもないのに、なぜ制帽を被っているのでしょうか??
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 さて、LAPDオフィサー達のこだわりは他にもあります。
 まず、既報していますが半袖・長袖ユニフォームシャツのエポーレットを格闘時などにつかまれないようにするため縫い付けていることです。
 このエポーレットの縫い付けですが、オフィサー憧れの 『シナトラ・ユニフォーム』 でオーダーした場合は最初からですが、アカデミーのユニフォームショップで売られているエルベコ社製ウール100%の半袖・長袖シャツ共エポーレットは縫い付けられていません。 自分で縫うのでしょうか? いえいえ、アカデミーショップの隣に ”TAILOR” という看板のある部屋があり、ここには30年以上勤務している洋服の職人さんがいて、ユニフォームの修理・補正などを有料で依頼できるようになっており、エポーレットもここで縫い付けてもらえます。次の画像のオフィサーのエポーレットもしっかり縫い付けられており浮いていません。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 次に、これも軍からきている ”Military Creases”(ミリタリー・クレイシス)と呼ばれる左右のポケットフラップの真中に合うように縦の折り目が2本、背中側に三本の縦折り目を付けることですが、最近増えているミシン目を入れてパーマネント化するズルはなしで、クリーニング屋さん泣かせ?のプレスに限る!のです。 もし、2重線にでもなっていたら ”RAILROAD” 線路のようだと、冷やかされてしまいます。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 もう一つ、これは 「こだわり」 ではないのですが、クラスA・Bユニフォーム着用時にベテランオフィサー達が履いているタクティカル・ブーツですが、アカデミー卒業後のルーキー・オフィサーは1年間はピカピカのドレスシューズを履いていなければならないそうです。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 最後に白Tつながりの余談ですが、私も大昔アイビー小僧であったころ!?には半袖ボタンダウンシャツの襟元からカッコよく白Tをのぞかせるため、アメ横の 『玉美』 さんまで、Jockeyのハイネック白T(一度絶版になり、その後2002年に再販されましたが現在は販売されていません)を買いに行ったものです……そして、アイビー小僧御用達の1973年公開映画 『アメリカン・グラフィティ』 では、リチャード・ドレイファス演じるカートがマドラスチェックのBDシャツに白Tでしたが、その襟元にはメーカータグと思われる縫い目が見えてます.....そーです、よりよーく見せるため白Tを後ろ前に着ているのです.....当時、真似しました......。
LAPDオフィサー達のこだわり.......


 




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Posted by Kent Space at 19:16│Comments(0)From U.S.A.
 
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