2016年10月10日
連邦系法執行機関(フェデラル・ロウ・エンフォースメント)#4
さて、次の画像は連邦系機関の男女職員で、お揃いのユニフォームシャツ&タイにスモーキーハットのいでたちですが、違いが判りますでしょうか?
左の女性職員のバッジとパッチが見えない......?
それでは、次の画像ではいかがでしょうか?
スモーキーハット、ユニフォームとパッチは全く同じものですが、2カ所異なっていることに気づかれたと思います。それは、右側の職員のバッジがイーグルトップシールドであることとリグ(腰回り)に拳銃を携行していることです。
次の画像は彼らが所属するU.S. デパートメント・オブ・ザ・インテリア(米国内務省:以下内務省)管轄の連邦機関のアメリカ・バイソンをあしらったロゴとパッチのデザインです。
そーなんです!? 彼らは内務省管轄のU.S. ナショナル・パーク・サービス(国立公園局:以下NPS)のパーク・レンジャーなのですが、非武装のレンジャーは主に米国内にある413カ所の国立公園を訪れるビジターへのサービスや公園・施設の保護・保守・運用などを正雇用、季節雇用とボランティアなどで携わっています。
武装した制服パーク・レンジャーは、連邦系法執行機関の一つとして国立公園内におけるビジター及びNPS職員の保護や犯罪の防止などに当たります。
次に画像Aは非武装のパーク・レンジャー用で約14代目にあたる1970年制定の現行バッジでピンバック、24Kゴールドフィルドでブラッキントン(以下VHB)社製でバッジナンバーは裏面に刻印、Bが1995年に制定された法執行制服パーク・レンジャー用で同じくピンバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、Cは国立公園における犯罪捜査などにあたるスペシャルエージェント用でクリップバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、Dはクリミナル・インベスティゲーター用でクリップバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、主にNPSの内部および民事請求の調査などを行っているようです。なお、CとDは私服捜査官です。
米国の法執行機関ではよくあることですが、大統領就任式典や創立周年など該当期間のみ着用する記念バッジを作製しますが、NPSにおいても関係者限定で自費購入できます。
左側は2000年のミレニアム記念バッジ、真中は1916年NPS創立から今年2016年で100周年の記念バッジ、右端は法執行パーク・レンジャー用の100周年記念バッジ、全てピンバック、24KゴールドフィルドでVHB社製です。
と......ここまでで終わらせるつもりでしたが.....そーもいかなくなりました.....内務省管轄の法執行機関がまだまだあるのです......しかもNPS所属などなど.....!?
米国の内務省は、他の国の内務省(戦前の日本も)のように国の治安維持・防諜・警察全般をつかさどるのではなく、主に連邦政府における環境保全機関として機能しているようです。
NPSは内務省管轄で国内414カ所の国立公園を所管していますが、特別地区(ワシントンD.C.、ニューヨーク市、サンフランシスコ市)にあるメモリアル公園などはUSパーク・ポリス(米国公園警察)が管轄しているようですが、そればかりではなく、大統領、国務長官や訪問する要人の警護に関する任務もあるようなのです.....米国の法執行機関は独特で解釈するのが難しい......!?
バッジはVHB社製です。
さらに、内務省管轄の法執行機関は続く......!?
内務省管轄のUSフィッシュ&ワイルドライフ・サービス(米国魚類&野生生物局)
魚類や野生生物の自然生息地における保全・保護にあたる組織の法執行機関のパッチ&バッジです。
さらにさらに、内務省管轄のビューロー・オブ・インディアン・アフェアーズ(先住民関連局)に所属する法執行機関があります。
主にネイティブ・インディアンの居留地警察の指導や犯罪捜査などにあたっているようですが、バッジとパッチだけで失礼します。
バッジが似ているだけですが、内務省・水資源局所属でカリフォルニア州ほか広大なエリアに水を供給している”フーバーダム”の警備にあたっている法執行機関もありました。
モノクロですが内務省土地(公有地)管理局のスペシャルエージェントバッジでVHB社製です。
内務省全般にかかわるオフィス・オブ・インスペクター・ジェネラル(内務省監察総監室)スペシャル・エージェントバッジもVHB社製です。
さてさて、これで終わらせようとしましたが......。
公園ではなく国有森林が.....米国農務省管轄のUSフォレスト・サービス(米国森林局)のレンジャーがNPSと同じように、通常フォレスト・レンジャーと法執行レンジャーやスペシャルエージェントが存在しているようです。
まずは、通常の非武装フォレスト・レンジャー、マスコットはスモーキー・ベアです。
続いて法執行フォレスト・レンジャー、バッジはVHB社製(読者から中段右端の100周年記念バッジはシンボルアート社製とのご指摘がありましたので訂正追記します)。
最後に、NPSのパークレンジャーとほぼ同じユニフォームなのが驚きなので取り上げてしまいましたが、こちらは米国陸軍省が管轄する、USアーミー・コープス・オブ・エンジニア(米国陸軍工兵隊)にNPSレンジャーと同じような組織がありました。
どうも(自信がない)、主に国有の湖などを保護・管理している組織のようです.....? そのレンジャーたちは訪れるビジターへの案内などのサービスに当たっているようですが、武装はしていないようです.....!?
いやーッ、アメリカは広いだけじゃないですね......とても深~いです.....!? このほかに、国ばかりではなく州、群や市などが所有する公園にも独自にパーク・レンジャーなどが組織されているのです。
そして.....NPSを調べているうちにパーク・レンジャーをリタイアした方と知り合いになり.....!?
左の女性職員のバッジとパッチが見えない......?
それでは、次の画像ではいかがでしょうか?
スモーキーハット、ユニフォームとパッチは全く同じものですが、2カ所異なっていることに気づかれたと思います。それは、右側の職員のバッジがイーグルトップシールドであることとリグ(腰回り)に拳銃を携行していることです。
次の画像は彼らが所属するU.S. デパートメント・オブ・ザ・インテリア(米国内務省:以下内務省)管轄の連邦機関のアメリカ・バイソンをあしらったロゴとパッチのデザインです。
そーなんです!? 彼らは内務省管轄のU.S. ナショナル・パーク・サービス(国立公園局:以下NPS)のパーク・レンジャーなのですが、非武装のレンジャーは主に米国内にある413カ所の国立公園を訪れるビジターへのサービスや公園・施設の保護・保守・運用などを正雇用、季節雇用とボランティアなどで携わっています。
武装した制服パーク・レンジャーは、連邦系法執行機関の一つとして国立公園内におけるビジター及びNPS職員の保護や犯罪の防止などに当たります。
次に画像Aは非武装のパーク・レンジャー用で約14代目にあたる1970年制定の現行バッジでピンバック、24Kゴールドフィルドでブラッキントン(以下VHB)社製でバッジナンバーは裏面に刻印、Bが1995年に制定された法執行制服パーク・レンジャー用で同じくピンバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、Cは国立公園における犯罪捜査などにあたるスペシャルエージェント用でクリップバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、Dはクリミナル・インベスティゲーター用でクリップバック、24KゴールドフィルドでVHB社製、主にNPSの内部および民事請求の調査などを行っているようです。なお、CとDは私服捜査官です。
米国の法執行機関ではよくあることですが、大統領就任式典や創立周年など該当期間のみ着用する記念バッジを作製しますが、NPSにおいても関係者限定で自費購入できます。
左側は2000年のミレニアム記念バッジ、真中は1916年NPS創立から今年2016年で100周年の記念バッジ、右端は法執行パーク・レンジャー用の100周年記念バッジ、全てピンバック、24KゴールドフィルドでVHB社製です。
と......ここまでで終わらせるつもりでしたが.....そーもいかなくなりました.....内務省管轄の法執行機関がまだまだあるのです......しかもNPS所属などなど.....!?
米国の内務省は、他の国の内務省(戦前の日本も)のように国の治安維持・防諜・警察全般をつかさどるのではなく、主に連邦政府における環境保全機関として機能しているようです。
NPSは内務省管轄で国内414カ所の国立公園を所管していますが、特別地区(ワシントンD.C.、ニューヨーク市、サンフランシスコ市)にあるメモリアル公園などはUSパーク・ポリス(米国公園警察)が管轄しているようですが、そればかりではなく、大統領、国務長官や訪問する要人の警護に関する任務もあるようなのです.....米国の法執行機関は独特で解釈するのが難しい......!?
バッジはVHB社製です。
さらに、内務省管轄の法執行機関は続く......!?
内務省管轄のUSフィッシュ&ワイルドライフ・サービス(米国魚類&野生生物局)
魚類や野生生物の自然生息地における保全・保護にあたる組織の法執行機関のパッチ&バッジです。
さらにさらに、内務省管轄のビューロー・オブ・インディアン・アフェアーズ(先住民関連局)に所属する法執行機関があります。
主にネイティブ・インディアンの居留地警察の指導や犯罪捜査などにあたっているようですが、バッジとパッチだけで失礼します。
バッジが似ているだけですが、内務省・水資源局所属でカリフォルニア州ほか広大なエリアに水を供給している”フーバーダム”の警備にあたっている法執行機関もありました。
モノクロですが内務省土地(公有地)管理局のスペシャルエージェントバッジでVHB社製です。
内務省全般にかかわるオフィス・オブ・インスペクター・ジェネラル(内務省監察総監室)スペシャル・エージェントバッジもVHB社製です。
さてさて、これで終わらせようとしましたが......。
公園ではなく国有森林が.....米国農務省管轄のUSフォレスト・サービス(米国森林局)のレンジャーがNPSと同じように、通常フォレスト・レンジャーと法執行レンジャーやスペシャルエージェントが存在しているようです。
まずは、通常の非武装フォレスト・レンジャー、マスコットはスモーキー・ベアです。
続いて法執行フォレスト・レンジャー、バッジはVHB社製(読者から中段右端の100周年記念バッジはシンボルアート社製とのご指摘がありましたので訂正追記します)。
最後に、NPSのパークレンジャーとほぼ同じユニフォームなのが驚きなので取り上げてしまいましたが、こちらは米国陸軍省が管轄する、USアーミー・コープス・オブ・エンジニア(米国陸軍工兵隊)にNPSレンジャーと同じような組織がありました。
どうも(自信がない)、主に国有の湖などを保護・管理している組織のようです.....? そのレンジャーたちは訪れるビジターへの案内などのサービスに当たっているようですが、武装はしていないようです.....!?
いやーッ、アメリカは広いだけじゃないですね......とても深~いです.....!? このほかに、国ばかりではなく州、群や市などが所有する公園にも独自にパーク・レンジャーなどが組織されているのです。
そして.....NPSを調べているうちにパーク・レンジャーをリタイアした方と知り合いになり.....!?
この記事へのコメント
いつも興味深くブログ拝見しております。
ICEについてよかったら特集して頂けませんでしょうか。
ICEについてよかったら特集して頂けませんでしょうか。
Posted by たかし at 2016年10月11日 02:54
今回も大変興味ある内容で勉強になります。
いつも読んでいてすごいと思うのは、英語力のすごさで、
うらやましく思っています。
今回も調べている途中でお知り合いができたとの
ことですが、その英語力は海外での生活が長かったんですか?
きっと海外では何の不自由もなく、行動されるお姿が想像できます。
これからも頑張ってください。
いつも読んでいてすごいと思うのは、英語力のすごさで、
うらやましく思っています。
今回も調べている途中でお知り合いができたとの
ことですが、その英語力は海外での生活が長かったんですか?
きっと海外では何の不自由もなく、行動されるお姿が想像できます。
これからも頑張ってください。
Posted by F,Officer at 2016年10月11日 16:13
F,Officer さんへ:コメントありがとうございました!
恥ずかしながら『英会話力』は中学1年生程度にも劣ります.....いわゆる『ワンセンテンス・イングリッシュ』で単語を並べて会話モドキ?している状態です。
現在メールなどは、翻訳ソフトのお世話になっていますが、それ以前は英語の得意な職場の後輩に翻訳させては飲ませてました。
毎年居候させていただいている米国の友人も日本語力が私の英語程度なので、iPad miniが手放せません.....!?
これからも我英語力の上達は望めませんが、健康と好奇心第一で鈍歩していければと思っていますので、期待しないでご笑読ください。
恥ずかしながら『英会話力』は中学1年生程度にも劣ります.....いわゆる『ワンセンテンス・イングリッシュ』で単語を並べて会話モドキ?している状態です。
現在メールなどは、翻訳ソフトのお世話になっていますが、それ以前は英語の得意な職場の後輩に翻訳させては飲ませてました。
毎年居候させていただいている米国の友人も日本語力が私の英語程度なので、iPad miniが手放せません.....!?
これからも我英語力の上達は望めませんが、健康と好奇心第一で鈍歩していければと思っていますので、期待しないでご笑読ください。
Posted by Kent Space at 2016年10月11日 16:34
たかしさんへ:コメントありがとうございました!
当ブログでは、インシグニア(記章=バッジやパッチ)を中心に取り上げていますので、組織の詳細については自信がありませんが、ICEについても今後取り上げられればと思っています。
当ブログでは、インシグニア(記章=バッジやパッチ)を中心に取り上げていますので、組織の詳細については自信がありませんが、ICEについても今後取り上げられればと思っています。
Posted by Kent Space at 2016年10月11日 16:38
お世話になっております。
フォレストサービスのバッジですが、100周年のものはシンボルアートが契約し製作、と何かの記事で見かけました。
当方手持ちの100周年(オフィサー)もシンボルアートです。
ノーマルバッジも手にとって眺めてみたいものです!
フォレストサービスのバッジですが、100周年のものはシンボルアートが契約し製作、と何かの記事で見かけました。
当方手持ちの100周年(オフィサー)もシンボルアートです。
ノーマルバッジも手にとって眺めてみたいものです!
Posted by 黒兎 at 2016年10月11日 17:19
黒兎さんへ:コメントありがとうございました!
早速のご指摘痛み入ります。訂正し追記させていただきました。
『年寄りの冷や水』と恐縮しています.....今後も全く自信がありませんが、悪しからずご笑読ください。
早速のご指摘痛み入ります。訂正し追記させていただきました。
『年寄りの冷や水』と恐縮しています.....今後も全く自信がありませんが、悪しからずご笑読ください。
Posted by Kent Space at 2016年10月11日 18:06
恐縮です…!
記事がまだ残っていました。
http://www.firerescue1.com/fire-products/badges/press-releases/9365-SymbolArts-Obtains-Contract-to-Do-the-US-
Forest-Service-100-Year-Centennial-Badge/
シンボルアート社のHPでも紹介されていますね!
記念バッジを入手してから興味を持ちましたが、なかなか情報が少なく難儀しています…
記事がまだ残っていました。
http://www.firerescue1.com/fire-products/badges/press-releases/9365-SymbolArts-Obtains-Contract-to-Do-the-US-
Forest-Service-100-Year-Centennial-Badge/
シンボルアート社のHPでも紹介されていますね!
記念バッジを入手してから興味を持ちましたが、なかなか情報が少なく難儀しています…
Posted by 黒兎 at 2016年10月11日 20:40
黒兎さんへ: 情報ありがとうございました!
確かによく見ると上部の "FOREST SERVICE" のフォントが支給バッジと全く異なりますね。
イシューバッジがVHB社製なので記念バッジも同じだと妄想?してしまいましたが、SA社は東南アジア製造で純米国製のVHB社より安価とのことですので期間限定着用で任意自費購入のバッジとしてはグッドチョイスかもしれませんね。
確かによく見ると上部の "FOREST SERVICE" のフォントが支給バッジと全く異なりますね。
イシューバッジがVHB社製なので記念バッジも同じだと妄想?してしまいましたが、SA社は東南アジア製造で純米国製のVHB社より安価とのことですので期間限定着用で任意自費購入のバッジとしてはグッドチョイスかもしれませんね。
Posted by Kent Space at 2016年10月11日 21:03
いつも情報収集力のすごさに驚いています。
先日、海外に住んでいた友人から、アメリカはなぜ警察機関があんなに多いのか?と聞かれたことがあります。たしかに、こんなところにも警察があるんだ〜すごいな〜。思うのと同時に、これ必要?と思うことも事実です。
上の解説でも非武装、武装、特別捜査官と分けていることもあり、無駄に人がいるのかな〜
と感じます。
素人の考えなので怒られてしまうかもしれませんが...
ただ、個人的にはいろんな警察があって面白いというのが本音です。友人に答えられる知識がないので、なにかアドバイスをください。
先日、海外に住んでいた友人から、アメリカはなぜ警察機関があんなに多いのか?と聞かれたことがあります。たしかに、こんなところにも警察があるんだ〜すごいな〜。思うのと同時に、これ必要?と思うことも事実です。
上の解説でも非武装、武装、特別捜査官と分けていることもあり、無駄に人がいるのかな〜
と感じます。
素人の考えなので怒られてしまうかもしれませんが...
ただ、個人的にはいろんな警察があって面白いというのが本音です。友人に答えられる知識がないので、なにかアドバイスをください。
Posted by M&P at 2016年10月14日 09:28
M&Pさんへ:コメントありがとうございました!
日本の警察制度とは大きく異なるため理解しがたいかもしれませんね。
また、米国の司法警察制度をこの場だけで述べるのは難しいところですが、私のあてにならない妄想?知識で簡単に触れてみたいと思います。
米国では建国前の開拓時代から自警団などが組織され「自分達のことは自分達で守る」ということから、小さな集団から町・市・群・州などの単位で独立していった経過がその後の自治体警察制度につながっていると思われます。
一見我が国の制度からすると無駄?に見えるかもしれませんが、各警察組織は町・市・群・州などが独自に採用し給与も決めているため、一律同等の待遇ではなく、さらに無給の予備警察官制度などを活用することにより経済的かつ効率的な運用を図っていると思われます。
我が国の警察組織も戦前は内務省による中央集権制でしたが、戦後GHQの指導により短期間ですが国家地方警察・自治体警察制度を導入したこともありました。
しかし、県知事などは中央集権制をやめて公選制に変更しましたが、自治体警察制度は馴染めなかったようで、内務省に変わり警察庁による中央集権制に戻ってしまいました。
米国では、オフィサーとして奉職した組織のトップであるチーフやコミッショナーになることは現実的ですが、我が国では巡査として奉職した都道府県警察のトップである警視総監や本部長に昇任することはあり得ず、警察庁から出向したキャリアにより上層部が占められています。
FBIをはじめとする米国の連邦系法執行機関は各々の専門性を活かし犯罪の防止、捜査や情報の集約化などにあたりますが、我が国の警察庁には専門捜査部門は無く、情報の集約化などだけのようです。
過去には後藤田警察庁長官当時にキャリア制度の廃止?と警察庁のFBI化を図ろうとしたらしいのですが、あのカミソリ後藤田長官ですら組織の抵抗に遭い実現できなかったという逸話?があったようです。
米国でも組織のトップを公募などで選定することもありますが、基本的には『組織を知り尽くした叩き上げのベテラン』が就任することが多いようです。
また、町や市で維持していた独自警察組織をやめて群警察などに再委託することはよくあることで、納税者の判断で一律同等にこだわらない経済的かつ効率的な運用を図っているのではないかと思われます。
以上、取りまとまらず私見?もあったりで全てを説明しきれていませんが、米国の警察制度を説明した書籍などもあるようですので、正確な情報はそれらを参考にしていただければと思います。
日本の警察制度とは大きく異なるため理解しがたいかもしれませんね。
また、米国の司法警察制度をこの場だけで述べるのは難しいところですが、私のあてにならない妄想?知識で簡単に触れてみたいと思います。
米国では建国前の開拓時代から自警団などが組織され「自分達のことは自分達で守る」ということから、小さな集団から町・市・群・州などの単位で独立していった経過がその後の自治体警察制度につながっていると思われます。
一見我が国の制度からすると無駄?に見えるかもしれませんが、各警察組織は町・市・群・州などが独自に採用し給与も決めているため、一律同等の待遇ではなく、さらに無給の予備警察官制度などを活用することにより経済的かつ効率的な運用を図っていると思われます。
我が国の警察組織も戦前は内務省による中央集権制でしたが、戦後GHQの指導により短期間ですが国家地方警察・自治体警察制度を導入したこともありました。
しかし、県知事などは中央集権制をやめて公選制に変更しましたが、自治体警察制度は馴染めなかったようで、内務省に変わり警察庁による中央集権制に戻ってしまいました。
米国では、オフィサーとして奉職した組織のトップであるチーフやコミッショナーになることは現実的ですが、我が国では巡査として奉職した都道府県警察のトップである警視総監や本部長に昇任することはあり得ず、警察庁から出向したキャリアにより上層部が占められています。
FBIをはじめとする米国の連邦系法執行機関は各々の専門性を活かし犯罪の防止、捜査や情報の集約化などにあたりますが、我が国の警察庁には専門捜査部門は無く、情報の集約化などだけのようです。
過去には後藤田警察庁長官当時にキャリア制度の廃止?と警察庁のFBI化を図ろうとしたらしいのですが、あのカミソリ後藤田長官ですら組織の抵抗に遭い実現できなかったという逸話?があったようです。
米国でも組織のトップを公募などで選定することもありますが、基本的には『組織を知り尽くした叩き上げのベテラン』が就任することが多いようです。
また、町や市で維持していた独自警察組織をやめて群警察などに再委託することはよくあることで、納税者の判断で一律同等にこだわらない経済的かつ効率的な運用を図っているのではないかと思われます。
以上、取りまとまらず私見?もあったりで全てを説明しきれていませんが、米国の警察制度を説明した書籍などもあるようですので、正確な情報はそれらを参考にしていただければと思います。
Posted by Kent Space at 2016年10月14日 14:43
返答ありがとうございます。
丁寧に説明していただき、理解することができました。
日本が少なすぎるのかな?とも思いました。
日本も地方自治体警察だったら、選挙で長官が選ばれるんですかね。
解説楽しみにしています。
民間組織の警察とかも面白いと思います。
これからもよろしくお願いします。
丁寧に説明していただき、理解することができました。
日本が少なすぎるのかな?とも思いました。
日本も地方自治体警察だったら、選挙で長官が選ばれるんですかね。
解説楽しみにしています。
民間組織の警察とかも面白いと思います。
これからもよろしくお願いします。
Posted by M&P at 2016年10月14日 19:04