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Posted by ミリタリーブログ at

2017年03月14日

LASDの憂鬱.....!?

 2014年12月にロサンゼルス郡保安官選挙により選出されたジム・マクドネル保安官については昨年11月29日の記事に『就任後約1年を経て「少し独自色?」 を出し長年仕えたLAPD独特の "エポーレット縫い付け仕様” を取り入れたのかな?』で取り上げましたが、その後も独自色を出しているようです。
 私はこの噂?を聞いた当初は 「まさかッ!?」 と思っていましたが、今年に入ってロサンゼルスタイムスに2度記事として掲載されるに至っては噂ではなく事実であったことに驚くと同時に少し 『引いて』 しまいました。
 さて、その事実とは……ロサンゼルス郡保安官事務所(または保安局、以下LASD)の制服保安官のリグ (腰回り装備) の金属部分 (バックル、ホックなど) をシルバーカラーのクローム仕様からゴールドカラーのブラス仕様にレギュレーション(規定)を変更するというものでした。
 LASDの変更発表画像では右側のリグがゴールドカラーになっているのが分かりにくいですが、 『エポーレットが縫い付けられている!?』 のも気になりますね.....。
Photo by LASD


 たしかに、現行のLASDの制服に付随するバッジ、メタル・ランクインシグニア (金属階級章)やタイバーなどはゴールドカラーが主体でしたので (唯一バッジのセンターに鎮座ましますカリフォルニア州のシンボルであるグリズリーベアのみがシルバーカラー)、なんで腰回りだけがシルバーカラーなのかな?とは思っていました。
 この変更の発案者がマクドネル現保安官であることは、彼が最初にリグのメタルをゴールドカラーに変更していたことでも想像できますが、それにしても何故今??というのが正直なところで、メタルインシグニアのカラーをゴールドに統一する……という以外に何の意味が.....?
 というのも、ゴールドカラーのブラス (真鍮) 仕様は革製品に対して優しくない?と言われており、これは新品状態ではクリアコートがかけられていますが、日常使用で簡単に剥がれてしまうほど薄い皮膜のため、真鍮の地肌が出てくすんでしまい常に磨いていないと輝きを保てない (特にバックル部分は磨きにくいのです…..) ばかりか、革部分が真鍮を侵してしまい緑青が発生し、いつの間にかホックの取り付け部分が外れてしまうという毎日のハードな使用に耐えられないとも思われるデメリットがあるからなのですが、 それに比べシルバーカラーのクローム仕様はよほどのことがない限り、くすむことも革部分を侵すこともないようですので、なおさらです。 それにしても、変更後にデュピティー達がブリーフィング時にサージャントの話も上の空でブラス部分をコンパウンドで磨いている姿が目に浮かびます.....。
 LAPDでも1940年にバッジをシリーズ5のゴールドカラーのイーグルトップ・ティアドロップシールドから現行のシリーズ6、シルバーカラーのベースでツートーンカラーのオーバルシールドに変更した当初は、それまでゴールドカラーであったメタルボタン、ハットピース、インシグニアやリグのメタル部分を一斉にシルバーカラーに変更するのではなく、1969年まで時間をかけ変更していきましたが、今回のLASDでは30万ドルの変更費用を計上したとのことですので、新採用から随時変更するのではなく、全米一の群保安官組織であるLASDで約10,000名以上の制服保安官のバックル、リグのホックなどを 『全とっかえ』 するとしたら大変ですね.....!? そしてLA群住民からは 「緊急性を要しない全く無駄な予算である」 と批判もされているようです。

 2017年3月2日付けLAタイムス記事:http://www.latimes.com/local/california/la-1488497891-jmd3sqxs66-snap-photo-photo.html
 2017年3月8日付けLAタイムス記事:http://www.latimes.com/local/california/la-1489026035-4nqf3ypb2w-snap-photo-photo.html

※さて、しばらくブログの更新を休んでいましたが、ユックリ再始動していくつもりですので、ご笑読ください。  

Posted by Kent Space at 18:12Comments(0)From U.S.A.